「憧れのカッコ良さに酔いしれて」
石田衣良のデビュー作で、宮藤官九郎脚本のテレビドラマでも絶大な人気を誇る「池袋ウエストゲートパーク」を初めてミュージカル化され、「池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE」として19~21日、兵庫県立芸術文化センター(西宮北口)で上演される。
主人公のマコトは、原作の大ファンだという大野拓朗が演じる。「小学6年の時に原作を読んで以来、マコトやキングたちの輪の中に入りたいと憧れ続けていたので、夢が叶って感無量です」
物語は東京・池袋の二つのストリートギャングの対決を中心に展開。「G-Boys」のキングことタカシ役には染谷俊之、一方の「レッドエンジェルス」のリーダー京一役は、ダンスロックバンドDISH//の矢部昌暉が務める。どちら側にもつかず、仲裁役を果たすマコトについて、大野は「大きな愛と包容力を持っている男。登場人物皆が熱い想いを持ち、自分の信念を貫き通すところにこの作品の魅力がある。誰もが憧れてしまうマコトのカリスマ性を、歌やダンスの力も借りて存分に表現したい」と意気込む。
実在する池袋西口公園にいるような臨場感を出すため、舞台上にも客席を設置。ダンサーが乱舞し、原作にある抗争シーンもエネルギッシュに表現する。「キャッチ―な音楽や激しいダンスも交えた舞台は新たなミュージカルの形になるかも。ぜひエンターテインメントとして楽しみながら、マコト達のカッコ良さに酔いしれて」