新名神高速道路の川西インターチェンジ(IC)-神戸ジャンクション(JCT)が18日(日)開通し、北摂・阪神間に新たなドライブルートが生まれます。充実するサービスエリア、観光や物流など、沿線の話題を紹介しましょう。
昨年12月に開通済みの高槻JCT・IC-川西ICと合わせ、北摂の山合いを東西に貫く形で建設された約45キロの区間が完成する。
東から順に、高槻、茨木千提寺、箕面とどろみ、川西、宝塚北スマートの各ICが開設。高槻で名神、神戸で中国・山陽道と接続することで、名神・中国道と新名神の2ルートが生まれ、渋滞解消や災害対策の強化が期待されている。
NEXCO西日本によると、神戸・高槻の両JCT間は従来に比べて、通常時で約6分、混在時で最大約54分短縮する。
西日本最大級のサービスエリア
店舗棟面積や駐車台数で西日本最大級となる宝塚北サービスエリア。「タリーズコーヒー」やヨーグルトジェラートの「ヨゴリーノ」が西日本の高速道路初出店するほか、スイーツコーナーでは「アンリ・シャルパンティエ」「神戸フランツ」などの商品も登場する。
店内では宝塚歌劇や手塚治虫グッズを販売。店舗前には「火の鳥」「鉄腕アトム」のトピアリーも設置し、「花のみち」などに見られる南欧風のモダンな建物外観と合わせ、“宝塚らしさ”を前面に醸し出す。一般道から利用できるウエルカムゲートも造られる。
猪名川町 観光の魅力をPR
猪名川町観光協会は昨年5月、町民自慢の観光スポットを選んだ「いながわ名所八景」を発表した。地元では人気の場所や、観光ガイドのおすすめスポットなど、各名所の魅力を発信し、県外からの観光誘致にも力を入れている。八景には、2015年に国史跡に指定された多田銀銅山遺跡、頂上から360度の絶景が楽しめる大野山(おおやさん)、茅葺(かやぶき)屋根の静思館(せいしかん)、里山と清流猪名川の魅力が一度に楽しめる猪名川渓谷ライン、約600本のソメイヨシノが並ぶ「い〜な!!さくら通り」などが選ばれている。
渋滞解消でさらに利用しやすく
中国道の西宮名塩サービスエリアも、施設とサービスの充実が進む。
上り線(吹田方面)レストランではミシュラン1つ星の店の監修を受けた「『一之舟入』担担麺」が人気。ゴマラー油のピリ辛と、芝麻醤(チーマージャン)のコクが利いた四川風の本格ラーメンが、セット1,380円・単品980円で楽しめる。軽食コーナーもリニューアルし、ゆっくりくつろげる。
これまで休日を中心に周辺が渋滞することが多かったが、今後はさらに利用しやすくなりそうだ。
ヤマトグループのターミナルに見学コース
「宅急便」で知られるヤマトホールディングスは昨年10月、茨木市に総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ」を開所した。2月からは見学コースがオープン。宅急便の仕分けを行う最新設備の見学や、グループ各社の付加価値機能、来年に創業100周年を迎える同社グループの歴史と新たな取り組みを紹介している。
見学予約はWEBサイトで希望日の30日前から受け付け。10時~17時30分。1回あたり80分で定員30人。無料。JR茨木、阪急茨木市からバスで10~13分。詳しくは「関西ゲートウェイ」で検索。