西日本JRバスが運行開始 能登路の立ち寄り観光も
西日本JRバスは大阪・京都と和倉温泉(石川県)を結ぶ高速バス「北陸道グラン昼特急号」の運行を3月17日から始めた。3列完全独立の新型車両に、観光要素も加わった注目の新路線を運行初日に早速試乗してきた。
バスは土日祝の午前8時にJR大阪駅高速バスターミナルを出発。千里ニュータウン、JR京都駅などの乗車地を経て、名神、北陸道から金沢へ向かう。座席は新型クレイドルシート。「ゆりかご」を意味する名の通り、全体が包まれるような優しい座り心地だ。
JR金沢駅を経由し、日本海を望む「のと里山海道」にさしかかると、車内では能登半島の美しい風景や見どころの放映が始まった。そしてバスは千里浜なぎさドライブウェイへ。砂の粒子が細かく、固く締まっているため、波打ち際を自動車で走れる。続いては縁結びの神様をまつる氣多大社(羽咋市)に立ち寄り。北陸随一のパワースポットを案内してもらい、力が湧く。
そして16時すぎ、七尾湾沿いの北陸の名湯、和倉の温泉街へ。主な旅館の最寄りの4カ所に順次停車し、16時18分、終点の弁天崎源泉公園・加賀屋前に着いた。バスを降りると、各旅館へスムーズにチェックインでき、すぐに湯あみが楽しめる。直通ならではの便利さを実感できるバス旅が人気を集めそうだ。
北陸道グラン昼特急号 和倉温泉直通便
土日祝に運行。大阪駅〜和倉温泉は4,800円〜6,600円、京都駅〜和倉温泉は4,600円〜6,400円(値段は乗車日、購入日などで異なる)。
問い合わせは西日本ジェイアールバス電話予約センター、℡0570・00・2424(10〜19時)へ。