梅田スカイビル・空中庭園展望台が、7月2日の開業25周年を機にリニューアルオープンした。3階の入場口から40階と屋上展望フロアまでの道順を「空へと続くストーリー」に見立て、全フロアが生まれ変わる。
ビルは1993年に建築家・原広司氏の設計で、当時世界初の連結超高層建築として誕生。地上173㍍から視界360度の大パノラマが楽しめる大阪のランドマークとして、国内はもとより近年では多くの訪日外国人も訪れ、2017年度の展望台の入場者数は約150万人で過去最多となった。
39階のエントランスからエスカレーターに乗り40階の展望フロアに着くと、壁や床、柱まで、一面がまばゆい“白”で統一された空間が待つ。まるで雲の上にいるような静謐な雰囲気は、日常から天空の世界へと向かう高揚感をさらに高めてくれる。リニューアルにあたり、35階から39階に向かうシースルーエスカレーターのガラスにも磨きがかけられ、「下界」をさらにクリアに見下ろせるようになった。
39階のギャラリーショップは、面積を約2倍にスケールアップ。さらに40階の展望フロア内のカフェ「cafe SKY 40」も客席スペースが拡大され、よりゆったりとくつろげるようになった。コーヒー焙煎機を新設し、店内は常に香ばしいコーヒーの薫りで満たされる。新登場メニューとして「梅田スカイビルワッフル」がお目見え。表面生地にはスカイビルの模様がかたどられ、ブルーベリーやハチミツなど数種類のトッピングから好きなものを選んで味わえる。世界各国のクラフトビールは従来の25種から50種にボリュームアップした。
リニューアルに伴い、ビルをめぐるガイドツアーも新たに始まる。約60分の行程では、ツアーアテンダントのガイドのもと、普段は関係者しか入れない22階の空中ブリッジや、ビルの「心臓部」ともいえる地下2階の熱源機械室などへ案内。特に、「MACHINE ZOO(機械の動物園)」と呼ばれる地下2階の熱源機械室は、マンモスやライオンに見立てたカラフルな機械が見どころだという。ビルの裏側に隠されたストーリーや豆知識を紹介しながら、様々な角度からビルの魅力にせまるツアーだ(大人3千円、小学生以下無料、火・日休)。
39階の「中国料理 燦宮」やウェスティンホテル大阪など周辺施設でも、25周年を記念した限定メニューやプランが登場。27階の「絹谷幸二 天空美術館」では、記念特別展示として「天空夢譚(てんくうむたん)~驚天動地の空中庭園~」を12月17日(月)まで開催。画家・絹谷幸二が取り組んだ大作「梅田スカイビル」の絵画と彫刻が展示されている。絵画は150号、彫刻は高さ2.6㍍×幅約2㍍×奥行き約1.5㍍と見ごたえたっぷりのスケール。淀川から飛翔した龍神が梅田スカイビルにからみつく世界は圧巻だ。
【公式HP】