シルクが贈る日本公演最新作「キュリオス」、大阪・中之島に上陸! 追加公演も決定 11月4日(日)まで

 サーカス・エンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演最新作「キュリオス」大阪公演が、11月4日(日)まで、京阪中之島駅近くの中之島ビッグトップ(特設会場)で開催されている。「キュリオス」はシルクの創設30周年を記念して制作された作品。2014年の開幕以来、世界で300万人以上を動員。東京公演では53万5千人が来場し、現在開催中の大阪公演では追加公演が決定した。

フィナーレ Photo: Martin Girard / shootstudio.ca © 2014 Cirque du Soleil

 「キュリオス」は、「好奇心」「骨董品」という意味を持つ言葉。主人公のシーカーが骨董品で作られた機械の世界に足を踏み入れるところから物語が始まる。欧米で幸運な時間といわれる「11時11分」からたった1分間の出来事を約2時間のショーとして表現した。

 演目は、機関車から次々と出てきた曲芸師やジャグラー、パーカッショニスト、ダンサーによる「カオス・シンクロ1900(オープニング)」からスタート。生バンドによるアップテンポな音楽に合わせて、演者たちがステージを縦横無尽に動き回りながら得意の芸を披露し続ける。

カオス・シンクロ1900(オープニング) Photo: Martin Girard / shootstudio.ca © 2014 Cirque du Soleil

 幻想的な雰囲気も魅力の一つ。「機械仕掛けの手」の上でアーティストが柔らかい体を活かしたアクロバティックな技を披露する「コントーション」。電気うなぎをイメージした衣装に身を包んだ女性たちが、見たことのないような人間ピラミッドなどを繰り出す。流れるような動きと早いスピードに驚くことだろう。

コントーション Photo: Martin Girard / shootstudio.ca © 2014 Cirque du Soleil

 ステージ全体を覆うほどのネットを張り、トランポリンの技を披露する「アクロネット」は迫力満点だ。広大な海の上で生き物たちが飛び跳ねる様子を表現。天井に届くほどの高さまでジャンプしながら、くるりと回転。ジャンプするたびに観客は上に顔を向け、「オー!」と感嘆の声を漏らしながら見ていたのが印象的だった。

アクロネット Photo: Martin Girard / shootstudio.ca © 2014 Cirque du Soleil

 ショー終盤の「バンキン」は、アーティストたちが軽快な音楽やリズムに乗りながらダンスや人間ピラミッドを展開。肩に乗って飛び下りたり、宙返りしたりとアクロバットの連続だ。前方観客席の隣まで近寄る一幕もあり、観客からも大きな拍手が巻き起こった。

バンキン Photo: Martin Girard / shootstudio.ca © 2014 Cirque du Soleil

 ステージはアンティークな雰囲気を出すために、セピア色で統一。小道具はシルク史上最多となる426個を使用。それらのこだわりが、産業革命の時代を彷彿とさせるような雰囲気の演出に一役買っている。

 公演ごとにテーマ性を持たせ、サーカスを独自の世界観で表現してきたシルク。だが、「キュリオス」はその芸術性とともに、エンターテインメントの要素も強く取り入れた”単純に楽しい”作品だと感じた。ノリの良い音楽をバックに、「カオス・シンクロ1900(オープニング)」や「バンキン」といった大勢の演者たちがまるで観客を煽るように動き回る演目を序盤・終盤に入れ、ショーの世界観に一気に観客を引き込む。始まりから終わりまで飽きることなく、あっという間の2時間だった。

 S席大人13,500円、子ども9,500円、A席大人11,000円、子ども7,500円、B席・車イス席大人7,500円、子ども5,500円(土日祝の料金、平日は各1,000円引き)、S席(オリジナル特典付き)21,000円。問い合わせは℡0570・200・889(10~18時)、ダイハツ キュリオス大阪公演事務局。

 

※都合により公演の内容を一部変更する可能性あり

※子ども券は3歳から小学生まで。3歳未満は保護者1人につき1人までひざ上鑑賞可。3歳未満でも座席が必要な場合は有料

※車イス席は車イス受付専用ダイヤル06・6538・9977(10~18時)でのみ販売

※車イスでの来場は、車イス受付専用ダイヤルに要事前連絡

※演出機材により、舞台の一部が見づらい席あり




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