落語家たちが屋台を出し“文化祭”よろしく様々な出し物にもチャレンジする「彦八まつり」を知っていますか?
彦八とは大阪落語の始祖といわれる米澤彦八のこと。今から約300年前、江戸幕府が開かれて約100年経ったころに、芝居の物まねや軽口咄で町衆たちの人気を集めたエンターテイナーだ。彦八の偉業をしのび、その名を後世に伝え、益々の芸道精進を誓おうと、上方落語家らが1990年、彼が活躍した生國魂(いくたま)神社の境内に「彦八の碑」を建立。翌91年から年に一度、上方落語家が碑の前に集まり、ファンらと交流を深める「彦八まつり」が始まった。2006年9月に上方落語の定席として天満天神繁昌亭が開館してからも、まつり当日は繁昌亭はお休み。上方落語家総出で盛り上げている。
今年28回目を迎える「彦八まつり」は、9月1日(土)2日(日)に開催される(実行委員長:桂春蝶)。
両日とも特設ステージでは、落語家による地車囃子(だんじりばやし)、住よし踊の奉納など様々な催しがてんこ盛り。1日15時からは「素人演芸バトル」、2日14時からは歌手の香西かおりさんを審査員に迎え「はり重杯・噺家のど自慢大会」もある。各日11時から限定1,000枚販売するチケットファイル(デザイン:絵本作家あおきひろえさん、1枚500円)購入者に豪華賞品が当たる「生玉の富抽選会」は両日16時から。1日18時~、2日17時~は「落語家バンドステージ」が楽しめる。
本格的な落語を楽しみたい人には、参集殿での「奉納落語会」がおすすめ(各回定員300人、入場志納金2,500円・うち500円は災害復興義援金)。1日12時からの第1部「ボンボンvsコセガレ大集合」は桂米團治、桂春蝶、林家木久蔵らが登壇。16時からの第2部は「春団治襲名落語会」。2日11時30分からは桂福団治、三遊亭笑遊らで「東西夢の競演 今、この人!この芸!」、15時からは来年3月に4代目小文枝となるきん枝が登場しての「桂小文枝襲名プレ落語会」がある。
「第28回彦八まつり」の詳しいプログラムはコチラ https://kamigatarakugo.jp/information/hikohachi/
入場無料。会場の生國魂神社へは●大阪メトロ「谷町九丁目」3号出口から徒歩3分●近鉄「大阪上本町」から西へ徒歩5分。祭りの開催時間は1日は朝11時~夜8時半ごろ、2日は朝10時~夜7時半ごろ。雨天決行(荒天の場合、中止あり)。