JR西日本と寝屋川市は11月20日、まちづくりに関する連携協定を結び、その一環として市東部を走るJR学研都市線の東寝屋川駅を来年春、寝屋川公園駅に改称すると発表した。今後、駅周辺のアクセス改善や活性化などに取り組み、定住促進、市のイメージアップにつなげていく。
同駅は1979(昭和54)年に開業。駅から徒歩圏内に大阪府営寝屋川公園があり、野球場や芝生広場などが整備され、ハーフマラソンなども開かれている大規模公園を駅名にすることで街のブランド力を上げ、子育て層などを呼び込みたい市と、接続するおおさか東線が来年春に全線開業し、将来は北陸新幹線の新駅設置も想定されている同線の利用拡大を図りたいJRの思惑が一致した。協定の締結式に出席したJR西日本近畿統括本部の川井正・大阪支社長は「地域と連携し、住みたい、訪れたい、働きたいと多くの方に感じてもらえる場所にしたい」と話す。
市は駅周辺で小中一貫校の整備や病院移転などを進め、子育てしやすいまちづくりに力を入れる。市は駅名改称にかかる経費として1億2千万円を負担したが、市によるとまちづくりが想定通り進展すると475億円の経済波及効果が見込めるという。北川法夫市長は「中核市に来年4月に移行することも決まり、さらなる飛躍をめざしたい。JR西日本とスピード感を持って、笑顔が広がる街にしていきたい」と意気込んでいた。(西)