クラシック音楽専用ホール「いずみホール」では、平日午後のコンサートシリーズ「午後の特定席」がスタートします。4月19日(金)14時から、記念すべき初回が開かれます。3月7日の記者発表で、初回に登場するソプラノ歌手、中嶋彰子さんがコンサートに向けての熱い思いを語りました。
「平日の午後にゆったりと音楽を楽しみたい」。高齢になり、夜の外出が難しくなった常連客から多く寄せられた声に応え、平日の午後に本格的な音楽を楽しめるコンサートシリーズ「午後の特等席」が始まる。
中嶋さんは過去3回いずみホール主催公演に出演し、今回が4回目の登場。ウィーン楽友協会大ホールをモデルにし、パイプオルガンやシャンデリアが輝くいずみホールについて、「あまりにも美しくて、ウォームアップの時に思わず涙ぐんでしまった。そんな素敵なホールです」と話す。
今回は、本人たっての希望で、兵庫県出身のピアニスト村上明美さんと初共演を果たす。「コンクールでピアノ伴奏をする村上さんの演奏を聴いて、その素晴らしい演奏に感動したんです。彼女は、歌詞の言葉の意味をしっかりと勉強し、歌手の表現したいことを悟り、リードしてくれる。いずみホールで始まる素敵なコンサートはぜひ彼女と共演したいと思い、村上さんに声をかけました」
コンサートでは、イタリア古典歌曲に始まり、歌曲集、オペラ・アリアを経て、日本歌曲で締めくくる。中嶋さんは「特に『おとなのための童謡曲集』の『汽車ポッポ』を楽しみにして」と話す。「曲中、自分の声で汽車の音を表現するんです。まるで汽車がそこにいるような感じになるで、きっと楽しんでもらえるはず。年配の人も子育て中の若い方にもぜひ来てほしいですね」
「午後の特等席」Vol.2は11月21日(木)に開催予定。出演は松田理奈(ヴァイオリン)、清水和音(ピアノ)。
午後の特等席 Vol.1 中嶋彰子
【日時】2019年4月19日(金)13:30開場/14:00開演
【チケット】一般4,000円、ペア券7,000円、学生2,000円(チケット発売中)
【プログラム】
パイジェッロ:いとしい人が来るとき
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
シューマン:アラベスク op.18、「女の愛と生涯」op.42
ドヴォルザーク:ジプシーの歌 op.55、「ルサルカ」より“月に寄せる唄”
ブラームス:間奏曲 op.119-3 、ラプソディー op.119-4
R.シュトラウス:「薔薇の騎士」より元帥夫人のモノローグ
「おとなのための童謡曲集」(岩河智子編作)より
中山晋平:雨降りお月さん、黄金虫、ゴンドラの唄
本居長世:汽車ポッポ
【問い合わせ・申し込み】
いずみホールチケットセンター ℡06-6944-1188(10時~17時30分、日祝休み)