「浪花の歌う巨人・パギやん」こと趙博(ちょう・ばく)さんが、11月6日(水)千里中央のA&Hホールで注目の一人芝居を上演する。18時30分開場、19時開演。
上演する作品は声体文藝館「水滴」。沖縄生まれで在住の小説家・目取真俊(めどるま・しゅん)さんの第117回芥川賞受賞作「水滴」を原作に、趙博さんの脚本・演出・演戯でおくる。今回は昨年来、北海道、東京、横浜、長野、大阪、広島などで20回公演して磨いてきた作品の決定版となるという。
かつて沖縄戦で鉄血勤皇隊員だった徳正(とくしょう)は妻と2人、畑仕事をしながらつつましく暮らしていた。ある午後、徳正の右脚の膝から下が冬瓜のように膨れ上がり、親指の先の破れ目から水がしたたり落ち始めた……。そんな奇怪な現象を巡って巻き起こる奇想天外な出来事を、趙さんは三線の弾き語りを交えながら、コミカルにシニカルにラディカルに物語っていく。
趙さんは「沖縄で続く反基地闘争、選挙のたびに示される民意に対して、本土の民主勢力はあまりにも脆弱です。そんな状況の中で、辺野古へ行くこともできず、選挙権もない私は、不甲斐ないわが身のワジワジする思いを、この一人芝居に込めました。声体文藝館は、己の懺悔であり、葛藤であり、闘争と抵抗と連帯の意思表示でもあります。平日の多忙な時間ですが、皆様のお越しを心よりお待ちしています」と話す。
前売り2,500円、当日3,000円。問い合わせ・予約はコラボ玉造[TAMAZO]へ。
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