「ボクのサンキュウ。」 男だらけの育児奮闘コメディーが待望の再演!

 劇団「空晴(からっぱれ)」プロデュースによる舞台「ボクのサンキュウ。」が、10月30日(水)~11月5日(火)にHEP HALL(梅田)で上演される。同劇団の主宰で、演出家・脚本家を務める岡部尚子が「私の代表作、空晴のマスターピース」と自信をのぞかせる、上質な「育児奮闘コメディー」だ。

 作品の舞台は、様々な年齢の独身男性が暮らす男性社員寮「希望荘」。男であると噂される女性オーナー、頑固者の管理人、寮母ならぬ寮父(?)のもと、それぞれ対人関係の悩みを抱える男性たちが日々を送っている。

 ある日、希望荘に赤ちゃんの人形が入ったカゴが置かれているところから物語は始まる。とある提案から、人形を赤ちゃんとして扱い住人は「育児」に奮闘することに。慣れない初めての育児が、それぞれの悩みや思いにちょっとした変化をもたらすことになり……。

 

 空晴旗揚げ前に岡部が所属していた劇団「ランニングシアターダッシュ(2005年解散)」で2002年の初演。「イクメン」という言葉が定着するはるか以前の風潮のなかにもかかわらず、男性によるワンシチュエーション育児奮闘コメディーは、たちまち話題をさらった。多くの再演希望の声に支えられ、05年を皮切りに再演を重ね、その過程の中で女性側の出産・結婚・育児の要素も取り入れつつ、作品はさらなる深みを増すことに。初演から足掛け17年、今回が6度目の上演となる、まさに岡部の代表作にまで成長した。

 今作は空晴プロデュース公演としてゲスト俳優を多数迎える。女性キャストを1人加えた新たな改訂版だ。オーナー役に小川菜摘、寮母役になだぎ武、住人役には浅野彰一、平田裕一郎、守谷日和、T-MAXほか、個性と実力を兼ね備えた多彩な役者陣がそろった。

 上演について岡部は「私自身も『いつでもまたやりたい』と思っている普遍的なテーマを持つ作品。再演にあたりゲストもたくさん呼びたい!と思い、まずキャストに浮かんだのが小川菜摘さん。母性と女、両方を兼ね備えた魅力をお持ちで、この作品に加わる紅一点にはピッタリです」と話す。今回、タイトルには初めて句点「。」をつけて、これでいったん終わる今現在の最終形態という意味合いも含ませたという。

 役者として自らも活動する岡部は、今秋からスタートした朝の連続テレビ小説「スカーレット」で森妙子役としての出演も決まっている。関西のみならず今や全国からの注目も集める気鋭の舞台人が「もちろん、今回も自信作です」と締めくくった「ボクのサンキュウ。」。否が応でも、期待は高まる。

 

<大阪公演>10月30日(水)~11月5日(火)HEP HALL ※全10回公演

<東京公演>11月8日(金)~10日(日)CBGKシブゲキ!! ※全5回公演

前売り4000円、当日4500円ほか。電子チケットぴあで発売中。

詳細はHP http://www.karappare.com/

 




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