公益社団法人 奈良市観光協会は「冬の奈良大和路
キャンペーン2019~暮らすように旅する西奈良~」を、3月22日(日)まで開催している。
近鉄奈良線が東西に走り、富雄、学園前、菖蒲池の各駅周辺に住宅街が広がる奈良市西部エリア。落ち着いた街並みの中に美術館などの文化施設、カフェなどが点在し、市中心部の奈良公園とは一味違う表情を見せてくれる。
同協会ではランニングイベントや美術展が続く冬にモデルコースを2本用意。「池とアートと私コース」は近鉄学園前を起終点に、国宝4件、重要文化財31件を所蔵する大和文華館や、日本画家の上村松園、上村松篁、上村淳之の三代ゆかりの松伯美術館、中野美術館を巡り、カフェでピザのランチを取る約6時間のルートを提案する。
「富ランコース」は平安時代の歌にも詠まれた富雄川沿いを走り、聖武天皇ゆかりの霊山寺や日本最大の円墳「富雄丸山古墳」を見た後、コンテストで日本一になった焙煎士がいるカフェで一息つくルートを想定した。所要約3時間。ランナー以外も路線バスを使って回ることもできる。
「冬の奈良大和路キャンペーンを見ました」と告げると、霊山寺、松伯美術館、大和文華館、中野美術館で拝観料や入場料などの割引も。お気に入りスポットやグルメの写真をインスタグラムに投稿するとペア宿泊券やグッズなどが抽選で当たるキャンペーンも同時実施中だ。
奈良市西部は鉄道会社が住宅開発にあたり、私立の学校や美術館、邸宅風のレストランやカフェが多いなど、阪神間との共通点も多い。同協会が西部をメインに宣伝するのは初めて。担当者は「阪神と近鉄で乗り換えなしで来られます。新しい奈良の魅力を多くの人に感じてほしい」と話している。
「冬の鹿寄せ」も
2月9日(日)~3月12日(木)には、毎年恒例の「冬の鹿寄せ」が朝10時から行われる。春日大社境内の飛火野を会場に、ナチュラルホルンの音色に引かれて集まる鹿たちの様子を見られる。通常は有料だが期間中は無料で開放する。月曜(2月24日を含む)休み。
問い合わせはTEL:0742・30・0230、同協会へ。