JR西日本は5月に運行を始める長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」を、このほど吹田市内の車両所で報道陣に公開した。
鉄道の旅を気軽に楽しんでもらおうと、多様性、カジュアル、くつろぎをキーワードに設計。6両編成は西日本の美しい海や空を表現した瑠璃紺(るりこん)色を身にまとい、川西康之氏のデザインによる、さまざまなタイプの座席がそろった。
グリーン車は1人から利用できる個室「プレミアルーム」と、座席が夜にベッドに変わる「ファーストシート」の2タイプ。どちらも窓が大きく、車窓が満喫できる。普通車はリクライニングシートのほか、横になって過ごせる「クシェット」、個室「ファミリーキャビン」の3タイプ。普通車は一般と女性用に分かれ、女性用の更衣室やトイレも設置された。
乗客が自由に使える空間も充実。4号車は全体が「遊星」と名付けたフリースペースとなり、沿線の伝統文化や特産品の紹介にも活用する。
5月8日(金)から9月まで週2往復程度、京都・大阪~出雲市間で夜行特急列車として運行予定。大阪→出雲市の場合、大人1人・片道・通常期、運賃込みで普通車9770円、グリーン車1万3430円(各指定席)、グリーン個室1万6480円。乗車の1カ月前から発売する。10月~来年3月は山陽方面で運行。
JR西日本営業本部の財剛啓・担当部長は「魅力あふれる西日本エリアを、多くの方に旅していただきたい」と期待している。
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「WEST EXPRESS 銀河」の運行開始は、当面の間延期となりました。JR西日本が発表しました。運行開始日が決まり次第、改めてお知らせするとのことです。