日本酒と腸活料理で免疫力アップ!
【なっぱ】西宮・西宮北口

関西・オンナの美酒佳肴

日本酒と腸活料理で免疫力アップ!

【なっぱ】西宮・西宮北口 

阪急・西宮北口駅、南東口から住宅街を歩いて約5分、1軒家レストラン「なっぱ」は、「腸活」をテーマにした料理と日本酒が楽しめる。なんとも身体に良さそうな、お酒を飲む言い訳ができそうな店だ。おまけに2階でレタスの水耕栽培を行っており、店で使うのはもちろん、大阪の北新地の高級店にも卸しているという。美味しいレタスってどんなのだろうと興味もあって、自粛期間が終わるのを待って出かけた。

 

料理担当の副島好弘さん(左)と代表の垣本直美さん(右)

特別に2階のレタス工場を見学させてもらった。きれいな水、自家配合した肥料、そして夜間電力を使ったLED育成ライトで光合成を行う。温度と湿度を管理し、衛生的に栽培するため、しっかりと味がするのだ。6種類のレタスを栽培中で、収穫まで50日、毎日手をかけて育て、安定供給できるから卸しも可能となる。

ここで栽培されるレタスは緑黄色野菜に分類されると聞いて、ちょっとびっくり。緑黄色野菜の基準はカロテンの含有量で、レッドオークやグリーンオークなどは緑黄色野菜となるそうだ。カロテンの中でもβカロテンは免疫力がアップすると聞いたことがあるから、なるほど腸活につながるわけだ。

 

明石蛸のカルパッチョと淡路産地鶏のチャーシュー

 

店内はゆったりとしたテーブル配置で、密にならないためかと思ったら、もともとゆっくり食事ができるように、テーブルの間隔をとって、ソファータイプの椅子を置いている。
日本酒の品揃えは豊富で純米、純米吟醸、純米大吟醸と厳選した地酒が揃っている。地酒には新鮮な魚がいいなとカルパッチョを注文すると、何種類ものレタスの上に、プリプリの明石蛸が盛り付けられて、山椒がきいたドレッシングが爽やかだ。たしかにレタスの味がしっかりと感じられる。淡路産地鶏の胸肉は塩麹を隠し味にチャーシューに仕上げ、どの料理にも必ず野菜がたっぷりついてくる。

 

「野菜をとって健康になってほしい」と言うオーナーの垣本さんは、製薬会社からの転身だ。薬を必要としない体をつくり、心身ともに健康でいるために、食事がいかに大切かを伝えたくて店とレタス工場をオープンした。
腸の健康が免疫力アップにつながり、そのために力を発揮するのが発酵食品と食物繊維だと言われている。大豆を発酵させた味噌や醤油、酵母で造られる日本酒、その副産物である酒粕や甘酒、お酒を飲むのも身体に悪くない……と思えるなぁ。

お菓子や調味料なども売っているので、朝活食(ちょうかつしょく)として人気の米粉のパウンドケーキ(野菜菓子「一汁三菜」)を購入した。丹波篠山産コシヒカリの米粉に、漢方を配合した飼料で育った鶏の玉子とオリジナル腸活ペーストを合わせたもの。腸内フローラのバランスを考えた焼き菓子は、飲んだ翌朝に良さそうだ。

 


◆ MENU(税込み)
純米酒(1合) 860円
純米吟醸(1合) 890円
純米大吟醸(1合)990円
カルパッチョ840円~
淡路産地鶏のチャーシュー630円
野菜菓子「一汁三菜」260円~

◆ Data
なっぱ
電話:0798-62-3728
住所:兵庫県西宮市田代町14-20
通常営業時: 11:30~14:00、18:00~22:30(LO)
休み:不定休


◆ Writing / 松田きこ
(株)ウエストプラン代表。兵庫県西宮市在住。食・観光・人物取材に日本中を飛び回る。ライター歴20年以上。編著書「神戸・阪神間 おいしい酒場」「くるり西宮・芦屋・東灘・灘」「くるり丹波・篠山」他
http://www.west-plan.com/