バレリーナの森下洋子が今年、舞踊歴70年を迎えた。松山バレエ団はこれを記念して、「ロミオとジュリエット(全3幕)」を25日(土)、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホール(JR大津からバス)で開く。
8月には大阪・フェスティバルホールで
「新・白鳥の湖」を熱演した森下洋子
原爆投下3年後の広島市に生まれた。3歳でバレエを始め、1971年に松山バレエ団に入団。美しく繊細な表現は「東洋の真珠」として国内外で高く評価されてきた。「踊ることは平和を求めること。人々に勇気をお届けしたくて続けてきました。バレエの神様に導かれてきたようにも感じます」と振り返る。
「ロミオとジュリエット」は公私ともにパートナーの清水哲太郎による新演出で80年に初演。新型コロナが影を落とす現況を中世ヨーロッパのペスト禍に重ね、「人類は必ず、至宝の答えを導き出します。前向きなメッセージを発信したい」と話す清水とともに、当たり役のジュリエットに新境地をひらく。ロミオ役は新進の大谷真郷が務める。
毎日、若手と一緒に技が体に染み込むまで稽古する。「まだまだ未熟。完璧にできたと思えたことは一度もありません。でも、やればできる。挑戦を続けられることはとても幸せです」
9月25日(土)15時開演▶︎S席10,000円、A席9,000円ほか(全席指定・税込み)TEL077・523・7136、びわ湖ホールチケットセンター(火曜休み)。