武満徹音楽を古典楽器と創作舞踊で表現 「しんしさくらく~参差錯落~」開催

世界的現代音楽家・武満徹を偲んで、彼が作曲した曲を伝統楽器奏者と舞踊家が独自に解釈し、能舞台でパフォーマンスを披露する音楽祭が、12月18日(土)朝陽会館(大阪市天神橋1丁目)で開かれる。

地歌舞古澤流二代目家元・古澤侑峯
筑前琵琶奏者・片山旭星
Xeno△(ゼノ・トリア)

 

イベントタイトルの「参差錯落(しんしさくらく)」とは、一見、異質に思えるものが不揃いに入り混じっている様子を言うことから転じて、変化に富む、その乱調こそ「美」であるという意味の四字熟語。

映画音楽や舞台音楽を数多く手掛け、今なお世界中から愛される現代音楽家・武満徹は、ジャンルを超えた芸術家集団「実験工房」の初期メンバーとしても知られ、まさに「参差錯落」の先駆的表現者であった。本公演は、没後25年を迎えた武満の偉業を振り返りながら、さまざまな伝統文化を受け継ぐアーティストが共演することで、異種・異文化が重なり、放つ「自由な音と舞」を目指す。

出演は、地歌舞古澤流二代目家元・古澤侑峯、筑前琵琶奏者・片山旭星、ダイ族舞踊家・遠藤智子、二胡奏者の鳴尾牧子をリーダーとする胡琴重奏グループ・Xeno△(ゼノ・トリア)、横笛奏者・阿部慶子ら。いずれも日本や中国の伝統楽器と古典芸能を継承し、国内外で活動する日本のアーティストたちだ。

ダイ族舞踊家・遠藤智子

舞台美術には、淀川で自生する葦(よし)を地域資源として守り育て、繊維に加工し、ファッションやインテリアに取り入れる活動を行う「アトリエMay」がコラボレーション参加。オリジナルデザインの照明器具「ヨシのあかり」などを使用し、能舞台を幻想的な陰影で彩る。

プログラムは二部制で、第一部は、ドラマ「夢千代日記」の主題歌を、二胡と革胡で演奏するほか、筑前琵琶の演奏と地歌舞「影法師」をベースにした創作舞踊、中国少数民族ダイ族の伝統舞踊などを予定している。

第二部は、映画「乱」のサントラ収録曲を横笛で演奏するほか、「雪」に合わせた創作ダイ族舞踊などを披露する。

各演目の合間には、曲や楽器についての解説もあるので、普段目にすることのない、中国の弦楽器や、日本の伝統楽器について知ることもできる。

能舞台で繰り広げられる、武満音楽と日中伝統芸能の華麗なる「参差錯落」を、ぜひ体験してみては?

 

■公演名:「しんしさくらく~参差錯落~」

■開催日:2021年12月18日(土)

■開演時間:13:30(開場13:00)

■会場:朝陽会館<大阪市北区天神橋1丁目 17-8(大阪天満宮の近く)>

■最寄り駅: 大阪メトロ谷町線・堺筋線 南森町、JR 東西線 大阪天満宮

■チケット:4000円(全席指定 約80席)

■チケット購入方法:メールまたはFAXにて氏名・住所・電話番号・チケット枚数を連絡してください。

[メール] bunkaevent@clip-clip.com

※件名に「しんしさくらくチケット○枚購入希望」と入れて下さい。

[FAX] 06-6843-1803

問い合わせは、伝統芸能サポートソサエティ bunkaevent@clip-clip.comまで。

※当イベントの運営資金を募るため、11月下旬からクラウドファンディングを実施予定。詳細は下記SNSまで。Twitter:@bunka0313   Instagram:@bunka0313  Facebook:bunka0313

 

 




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