2022年 笑いのチカラで明るく元気

2022年がスタート。新型コロナを乗り切り、笑って過ごせる一年にしたいですね。「笑い」に魅せられた二人
に新年を楽しく過ごすパワーをもらいました。

想像力で暮らしイキイキ
「社会人落語」で全国3位

宝塚の桐畑さん

全国のアマチュア落語家が話芸を競う「第13回社会人落語日本一決定戦」の決勝戦が昨年12月、池田市民文化会館アゼリアホールで開かれ、宝塚市の学童保育補助支援員、桐畑珠里さん(高座名・天神亭珠緒)が3位に輝いた。

「第13回社会人落語日本一決定戦」決勝戦で話芸を披露する桐畑珠里さん

265人の応募の中から一次審査、予選会を通過した10人が臨んだ決勝戦。桐畑さんは桂文枝さんが三枝時代に創作した「赤とんぼ」を、文枝さんが大会統括として客席で見守る中、堂々と熱演した。部長と新人のカラオケでのユーモアあふれるやり取りを描いた作品。桐畑さんは保育園を舞台にリメイクし、扇子をマイクに見立てて歌い、体も大きく使って観客を笑いで包んだ。文枝さんも「とてもお若く見えます。本人の前でようやりまんなあ」とたたえた。

2009年から1年半、天満天神繁昌亭(大阪市北区)の落語教室に通い、稽古を積んできた。「落語は想像が膨らんでとても楽しい。普段は洗濯やウォーキングしながら稽古しています」と話す。ボランティアの「紙芝居サークルちょうちょ」の代表を務め、宝塚市市民文化賞を昨年受賞。今年40周年を迎え、3月13日(日)には記念の紙芝居会を市内で開く。

13代目名人は東京都の松林太郎さん(左)が選ばれ、大会統括の桂文枝さんの祝福を受けた

「笑うと脳が活性化していきいきして、体もとても元気になります。コロナに負けず、新しいことにどんどんチャレンジしたい」と意欲を見せる。

 

気持ちも顔も前向きに
ラフターヨガで親子に講座

東灘の吉安さん

笑いと深呼吸を組み合わせた健康法「ラフターヨガ」に魅せられたのは、神戸市東灘区のクリエーター、吉安美玲さん。2018年、神戸医療産業都市推進機構が笑いとヨガが心身に与える効果を調べるための女性モニターに応募したのがきっかけだ。「当時、小児がんを患いながらも笑顔を欠かさない長女を見て、私も笑顔でいたいと考えました。笑いが増えると娘も元気になり、今は家族みんな楽しく過ごしています」と吉安さんは振り返る。

仲間とラフターヨガを楽しむ吉安美玲さん(右から2人目)

ラフターヨガはインドの医師が考案し、日本では複数の団体が活動。笑うことで酸素を大量に取り入れるエクササイズで、「ホーホーハハハ」とおなかの底から声を出すと、エネルギーがあふれ、元気を実感する。

吉安さんは新型コロナ禍でも模索しながら、神戸市の生涯学習支援センターなどで親子向けにラフターヨガ教室を開講。「神戸市クラフト教室♡301」も開く。「ヨガを始めると自然と笑いが生まれ、気持ちも顔も前を向きます。笑いで人がつながる社会を作りたいですね」と話す。

「あなたが笑うと世界がかわる」の書いたTシャツとともに、笑顔がすてきな吉安さん

 




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