中之島香雪美術館で特別展「陶技始末―河井寬次郎の陶芸」開催、8月21日(日)まで

2022年8月21日(日)まで
民藝運動の中心人物、河井寬次郎の創作の軌跡を堪能

大正から昭和にかけて京都を拠点に活躍した陶芸作家・河井寬次郎(かわい かんじろう・1890~1966)。近年ブームになっている「民藝」。彼と柳 宗悦(やなぎ むねよし)、濱田 庄司はまだ しょうじ)、富本憲吉(とみもと けんきち)の4人が出会ったことを契機として「民藝運動」が始まった。この活動に伴い、河井の作風も「用の美」に即した素朴な味わいに大きく転換し、戦後は用途をもたない陶彫(とうちょう)による造形作品を展開していく。


花扁壺 1947~48年頃 香雪美術館

辰砂扁壺 1948年 京都国立近代美術館(川勝コレクション)

呉洲陶彫像 1962年頃 河井寬次郎記念館

今回の展覧会は、河井寛次郎の未紹介陶芸作品を中心に、河井を支援した関西の収集家たちのコレクションも紹介。約100点が並ぶ。本展のタイトル「陶技始末(とうぎしまつ)」は、河井が各地の窯場を訪問した際の実見録を、民藝運動の機関誌『工藝』に寄稿していた連載のタイトルだ。本展は、河井が見た各地の窯業と古陶磁との関連も丁寧に解説し、興味深いものとなっている。


流描蓋付壺 1930年頃 河井寬次郎記念館

ビジネス街の超高層ビルの中に、静謐な空間を作り日本の美術を堪能できる場所として2018年に開館した「中之島香雪美術館」。夏の暑い中で静かに涼しく、美術鑑賞するのにぴったりの場所である。

7月9日(土)、参加者募集中
記念対談「寬次郎をご覧(ろう)じろ」開催

鷺 珠江さん(河井寬次郎記念館学芸員・河井寬次郎孫)を招き、梶山博史さん(当館学芸課長・本展企画者)との対談が開催される。申し込みは先着。

応募方法の詳細は、下記WEBアドレスを要確認。

日時:2022年7月9日(土)14:00~15:30(受付開始13:30)
会場:中之島会館(中之島香雪美術館隣)
参加料:500円(展覧会観覧は別途入館料が必要)
定員:120名(予定・先着順)

応募方法
https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/event/3978/

開催概要
特別展「陶技始末―河井寬次郎の陶芸」

開催期間:6月18日(土)~8月21日(日)
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開館時間 :10:00~17:00(入館は16:30まで)
夜間特別開館: 6月23日(木)、7月21日(木)、8月18日(木)
※いずれも10:00 ~ 19:30(入館は19:00まで)
料金 :一般 1,100(900)円/高大生 700(500)円/小中生 400(200)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金

【割引サービス】
・本人と同伴一名 朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額)
・本人のみ 藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール友の会(クラブ)(200円引き)

ホームページ
https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
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