【北摂スパイス研究所】大阪・箕面
噂に聞いていたスパイスカレーの店を訪れた時、カウンターにあったボトルに目がとまった。「カルダモン焼酎」、いったいどんな味なのだろう、酷暑の今、スパイスはカラダの調子を整えてくれるかもしれない、興味を抑えきれずディナータイムに改めて出直した。
阪急・箕面駅からすぐの場所にある北摂スパイス研究所は、常に30種類ほどのスパイスをキープして様々な料理を生み出している。ベースはクミン、コリアンダー、カルダモン、クローブの独自ブレンドで、辛いスパイスはレッドチリくらい。メニューを聞くと意外と辛い料理は少ないのだ。
まずはカルダモン焼酎を炭酸割りで。カルダモンの香りがふわっとただよって、とってもすっきりした味。料理は「この焼酎に合う」と店主にすすめられた、ひよこ豆のバター醤油炒め。 ひよこ豆を、精製していないバター「ギー」とブラックペッパー、醤油で味付けたもの。チキンの唐揚げは、普通のタイプと辛いタイプを半分ずつ相盛にしてもらった。食べてみると、辛いというよりスパイシーという表現がぴったりで、カルダモン焼酎の香りとよく合う。
キーマカレーは、16~17種類のスパイスをブレンド。ピンクペッパーの粒が口の中ではじけたが、それほど辛くない。でもカラダの内側からぽかぽかと温まってきた。付け合せは大根と人参で作るインドの漬物「アチャール」に紫玉ねぎのピクルス。米はカリフォルニア米のカルローズで、中長粒で焚きあがりはパラッとするタイプだ。
スパイスマニアのシェフと長く居酒屋を経営してきたオーナーのコンビが生み出すオリジナル料理は多種多様。焼きそばやフライドポテトにもスパイスをプラス、キーマカレーをベースにした麻婆豆腐、カリカリに焼いた鶏皮には辛み調味料のハリッサをつけて酸味と辛味で味わうなど、バラエティに富んだ料理のオンパレードが楽しい。
次にすすめられたのは、自家製クラフトコーラで作るコークハイ。コークハイなんて学生時代以来だと、なつかしい気持ちで口にしたら、昔飲んだ味とは全然違って、スパイシーな甘さが大人向け。これでさらにカラダが温まってきた。このクラフトコーラにもスパイスは10種類入り、希少な地元箕面の実生柚子も使われている。
インドから直輸入された良質のスパイスをたっぷり使った料理とドリンクで、夏バテや食欲不振はどこかに行ってしまったようだ。
◆ MENU(税込)
カルダモン焼酎600円
コークハイ650円
ひよこ豆のバター醤油炒め380円
スパイシーチキン(唐揚げ)650円
黒毛和牛のキーマカレー680円
北摂スパイスコーラ(希釈タイプ)180ml 2,000円
◆ Data
北摂スパイス研究所
電話:072-735-7799
住所:大阪府箕面市箕面2-1-34
営業時間:ランチ/11:30~15:00(L.O.14:30)
※ランチタイムのみワンドリンク制(ソフトドリンク可)
ディナー/17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:木曜日
◆ Writing / 松田きこ(ウエストプラン)
http://www.west-plan.com/
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため対策した上で取材・撮影しています。
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