笑いあり涙あり! 夙川座の上方ミュージカル「ザザ ボーヴォワールの永遠の恋人」字幕・手話役者付き上演を応援しませんか

(左から)劇作家の伊佐山紫文さん、音楽の白井淳子さん、プロデューサーで声楽家(メゾソプラノ)の浅川文恵さん=9月15日、夙川公民館で

2015年に西宮で旗揚げし、笑いあり涙ありの生命賛歌を毎年のように創作し、テンポの良い関西弁のセリフとオリジナル曲による上方ミュージカルで届けてきた夙川座が11月、大阪で最新作「ザザ ボーヴォワールの永遠の恋人」を披露する。暑かった夏も、夙川公民館などで稽古を重ねてきた。原作・脚本・歌詞は夙川座(声楽家でプロデューサーの浅川文恵さんと座付き作家の伊佐山紫文さんの共同制作)。2019年の「レイチェル・カーソン やめなはれDDT!」、20年の「火の鳥 晶子と鉄幹」に続き、今回も字幕・手話役者付きの公演となる。

「耳の不自由な人たちも楽しめる上方ミュージカルを初めて実施した後で『やめないで、続けて』という声をたくさんいただきました。『既成の物語でないオリジナルの作品に出会う機会は、私たちは本当に少ないから』と。それでこの試みを継続するために、クラウドファンディングを実施しています」と浅川さん。

9/30(金)締め切りのクラウドファンディングの詳細ページはコチラ https://camp-fire.jp/projects/view/591205

ボーヴォワールを演じる浅川さんは「昨年テレビで彼女の著作『老い』が取り上げられ、関心を持ちました」。伊佐山さんは「一世を風靡した彼女の代表作『第二の性』は、最近は書店にも並んでいない。しかし、この本の出版で女性が歴史の表舞台に出てきたことは確か。僕自身もサルトルとの同志的カップルに大きな影響を受けました。最近、生前には出版されなかった早逝した恋人ザザをめぐるボーヴォワールの著作も出版されたので、そこにヒントを得てドタバタ劇にしました」と話す。

ザザ役の藤本裕貴さん(左)とフォスカ役の諏訪部匡司さんが二重唱を練習。ピアノはシルヴィ役も務める崎谷千恵さん

物語の第1部の舞台は1929年のパリ。ザザ(藤本裕貴)と若き日のボーヴォワール、サルトル(西村圭市)が愛と生き方に悩んでいる。親に反対されて恋人モーリス(上田祥行)と別れたザザは、偶然知り合った男フォスカ(諏訪部匡司)から不老不死の薬を渡された。その薬はフォスカ自身、遠い昔に謎の二胡弾き(鳴尾牧子)から手に入れたものと同じものだというが……。

第2部はそれから約50年後、晩年のサルトルに近づく毛沢東を信奉するマオイスト(久保三加代、中西優子)、ボーヴォワールの恋人シルヴィ(崎谷千恵)、人気作家サガン(山本千尋)が登場して、風刺に富んだセリフの応酬が続く。そこから大団円の5年後までは怒涛の展開だ。

ピアノと二胡による演奏曲3曲を含む全20曲は白井淳子さんによるオリジナル音楽。演出は樋口友治さんが手掛ける。

 

フィナーレの歌唱を練習する出演者たち

【公演案内】

とき 11月19日(土)20日(日)14時開演(13時30分開場)

ところ クレオ大阪中央ホール(大阪メトロ・四天王寺前夕陽ケ丘)

チケット(全席自由) 前売り3,300円、当日3,850円

問い合わせ・予約

夙川座 TEL090・8043・0352、Eメール:shukugawaza@gmail.com

大阪市立男女共同参画センター中央館 TEL06・6770・7200

 

文化庁 令和3年度補正予算事業「コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業」採択事業

主催:一般社団法人夙川座

後援:大阪音楽大学同窓会≪幸楽会≫

関西・大阪21世紀協会

日本女性作曲家連盟

公益財団法人 神戸新聞厚生事業団

協力:大阪市立男女共同参画センター中央館

指定管理者:大阪市男女共同参画推進事業体(代表者:大阪市男女いきいき財団)

芦屋ハーモニーライオンズクラブ

助成:公益財団法人 神戸新聞厚生事業団

 




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カテゴリ: エンタメ