もうすぐ4月。新学期を迎えた学生たちには、進路を考える節目の時期がやってくる。
ビジネスパーソンとして会社に勤める以外の仕事を垣間見られる「師弟百景 “技”をつないでいく職人という生き方」(辰巳出版、1,760円)が今春、出版された。
筆者は「さいごの色街 飛田」(筑摩書房のちに新潮文庫)、「葬送の仕事師たち」(新潮社)、「絶滅危惧個人商店」(筑摩書房)などの著書があるライター、井上理津子さん。
「俺の背中を見て覚えろ!」ではない現代の師弟関係はどんなもの?と、茶の湯の文化を紹介する月刊誌「なごみ」(淡交社)に連載した伝統工芸分野の11組に加え、書籍化にあたり新たに5組を取材した力作だ。
登場するのは庭師、釜師、仏師、染織家、左官、刀匠、江戸切子職人、文化財修理装潢(そうこう)師、江戸小紋職人、宮大工、江戸木版画彫師、洋傘職人、英国靴職人、硯(すずり)職人、宮絵師、茅葺き職人。写真も多く掲載され、それぞれの仕事の世界に引き込まれる。
4月23(日)15時、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店での刊行記念トークイベントはリアルとオンラインの二本立て。本に登場する「さかい利晶の杜(もり)」内に国宝茶室「待庵」を再現した左官の田中昭義さんと美山茅葺㈱を立ち上げた中野誠さんが井上さんと90分語り合う。
申し込みはコチラ https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70065-230423