豊中出身のヴァイオリニスト 前田妃奈
日本センチュリー響の定期演奏会に登場 9/21 ザ・シンフォニーホール

日本センチュリー交響楽団の第284回定期演奏会が9月21日(土)14時から、大阪市北区のザ・シンフォニーホールで開催される。豊中市出身で2022年の第16回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝した前田妃奈が登場。定期演奏会初お目見えとなる若きマエストロの太田弦、山地梨保のハープとともに、英国音楽の魅力を存分に楽しめる。

前田妃奈
©Taira Tairadate

ポーランドで5年ごとに開催されるヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール。若手ヴァイオリニストの登竜門とされ、日本人として41年ぶりに優勝を果たした前田は、いま最も国際的に注目を集める演奏者の一人といえる。今回は、ブルッフのスコットランド幻想曲 作品46でソロを披露。コンクール後の世界ツアーも絶賛のうちに成功を収め、他にも数々の賞を受賞するなど、勢いに乗る前田の演奏は聴き逃せない。スコットランド民謡を用いた美しい旋律とハープとの華やかな音楽の対話も楽しみだ。

前田はコンクール優勝とその後のツアーでの演奏経験について、「色々な景色と人に出会い、すごく大変だったが、良い経験をさせてもらった。その後の休養を経て、前よりもヴァイオリンを弾くことが楽しくなった気がする。表現の幅が広がり、引き出しも増えて良かった」と心境を話す。

太田弦
©ai ueda

後半はイギリスを代表する作曲家、ウォルトンの交響曲第1番 変ロ短調。国内各地の楽団から信頼が厚く、オファーが絶えない太田が、金管楽器が活躍する華麗なオーケストラサウンドとどのように向き合い、日本センチュリー交響楽団とどんな音楽世界を紡ぎ出すかに期待が集まる。

©日本センチュリー交響楽団

前田は、出身地の豊中に拠点を置く日本センチュリーとの共演にも特別な思いを語る。「本当に音楽が好きで、そこに携われていることが喜び。色々な人にお世話になって今がある。自分を小さい頃から知ってくださっている方にも聴いていただきたい」と期待を寄せる。吹き始める秋の風を思わせるさわやかな定期演奏会になりそうだ。

S席8,000円(サイン入りプログラム付き)、A席6,500円、B席5,000円、C席3,500円、D席完売。センチュリー・チケットサービス、電話06-6848-3311(平日10~18時)。https://jcso.or.jp/concert/7720/




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