初笑いを誘う新年の風物詩「新春 天空狂言 2025」が来年１月５日（日）14時から、大阪市中央区の大槻能楽堂（大阪メトロ谷町四丁目）が開かれる。大蔵流茂山千五郎家一門とともに、新年の祝賀を込めた笑いを届ける。
「年の始めは狂言」の定着を目標に、2000年から毎年続いてきた恒例の催し。2006年にはそれまでの大阪市北区のOAPタワー38階から能楽堂に場所を移し、さらに本格的な公演が好評を得てきた。
今回は新春トークを、ていねいな語りで定評のある茂山千之丞が担当し、演目を初心者にもわかりやすく案内する。続く「福部の神（しん） 勤入（つとめいり）」は人間国宝・茂山七五三による福部の神に、次世代を担う茂山竜正・虎真・鳳仁・慶和が加わり、賑やかに繰り広げる。
ほのぼのとした洒落が楽しい「竹生嶋詣（まいり）」は干支の巳年にちなんだ演目。当時の聟入りと失敗談をほほ笑ましく描く「二人袴（ばかま）」は、頼りない聟を千之丞、その兄を宗彦が勤める。「茂山千五郎家の〝和らい〟で、心穏やかに、明るい新年を迎えていただきたい」と主催者は期待している。
6,000円（当日は500円増し）。未就学児入場不可。チケット発売中。問い合わせは株式会社セクターエイティエイト、℡06・6353・8988（平日10時30分～17時）。
■小学生～18歳 子供席（25席）に無料招待
この公演は文化芸術振興費補助金（劇場・音楽堂における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業）対象公演として、小学生～18歳を子供席（25席）に抽選で無料招待する。下記の能狂言ホームページで、11月29日（金）まで応募を受け付けている。
https://www.nohkyogen.jp/