【ストークス通信㉕】1部復帰へ有言実行 新加入選手3人が意気込み

男子プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)の西宮ストークスが、新加入選手3人の入団を発表。2日に西宮市内のホテルで入団会見を行った。新たに加入した今野翔太選手(35)、福田真生選手(30)、渡邊翔太選手(27)が、チーム4季ぶりのBリーグ1部(B1)昇格に向けて意気込みを語った。

 

会見の冒頭、チームを運営する兵庫プロバスケットボールクラブの渡瀬吾郎社長は「来たるべき2020-21シーズンは、B1を『目指す』のではなく『行く』。そんな熱いメッセージに応えてくれた3人。それぞれと向き合って話し感じたのは、人間性や選手としての魅力。スタッツ(成績)だけではない、チームとして理想の3人に来てもらえた」と補強の手ごたえを話した。

B1大阪から移籍した今野選手は、強じんな足腰とタフネスを武器に「エースキラー」として対戦チームのエースを苦しめ続けてきた実力派。「B1大阪でプレーしていた時も、日本代表クラスの選手とマッチアップすることが多かった。売りはディフェンス。その点は自信を持って“ストークスに貢献できる”とはっきり言える」と自信をのぞかせた。チーム最年長の35歳だが「運動量は若い選手に負けない」と意気込みを見せた。

B1琉球から加入した福田選手は、193㌢・93㌔の恵まれたフィジカルのもと、ゴール下での献身的なプレーが魅力のプレーヤー。「求められているものを表現するのがバスケ選手。ディフェンスとオフェンスリバウンドは自信があるので頑張っていきたい」。会見後のフォトセッションでも頭一つ抜け出るサイズで、存在感を発揮してくれるはずだ。

昨季は同じB2の信州に所属し、西宮のライバルとして立ちはだかった渡邊選手は、大学時代(関西学院大学)までを兵庫県で過ごしたご当地選手。地元チームへの入団に「特に両親が喜んでくれた」と顔をほころばせる。「持ち前のディフェンス力で前線からプレッシャーをかけ、相手オフェンスのリズムを狂わせるのが自分の一番の仕事。チームにいい影響を与えたい」とPGらしくアピールした。

(左から)今野翔太選手、福田真生選手、渡邊翔太選手

昨季は新型コロナウイルスの影響でリーグ中断。不完全燃焼に終わったチームに、今シーズンは経験豊富なベテラン、ビッグマン、労をいとわない汗かき役と、それぞれに個性が際立つ新たなピースが加わった。B1昇格に向けた“有言実行”のシーズンは現在、10月の開幕が見込まれている。




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