【précieux 京都】#2 Kiln( キルン) coffee shop = 京都市下京区木屋町通り

precieux京都

高瀬川沿いのカフェに突然の“波”

 

Kiln coffee shop
写真左:韓国からの観光客に大人気の柚子とホワイトチョコレートのチーズケーキ。2月末までの限定品。
写真右:中央には10人は軽く座れる木のテーブル。とても居心地がいい。

 

 京都はパン屋さんの激戦地。京都人同士でランチに「高級フレンチもいいけど、パンにしよか」と提案したら「そうしよ」と同調率は高い。パンにはめっぽううるさい京都人の間で「あそこのサンドイッチはピカイチやわ」と言われているのが、お漬物の老舗・村上重が運営しているスモールラグジュアリーホテル「bijuu(ビジュウ)」1階のカフェ「Kiln( キルン) coffee shop」(下京区木屋町四条下ル船頭町194 村上重ビル1F)のホットサンドイッチ。アボガドとツナ、味噌照り焼きチキン(共に800円+税)の2種。テイクアウトもできるので、楽屋見舞いや、おもたせに良く利用する。いつも同じものばかりはなぁ、と思っていても「何がいい?」「こないだのサンドイッチ」となるほどだ。独断で言えば、京都のカフェで食べるサンドイッチのナンバーワンだ。

 阪急河原町駅上がってすぐ、高瀬川沿いという立地。時間がゆったり流れていて、気に入っている。午後2時過ぎ。打ち合わせまで時間があったのでサンドイッチを食べようと立ち寄ると、店長の桐原謙次郎さんが懸命にケーキを作っていた。「柚子とホワイトチョコ―レートのチーズケーキ(580円+税)が、急に売れ出し始めまして…」と言う。しかも、韓国からの観光客に。最初は偶然と思っていたが、あまりにも多い。近所の店の人から「うちに、おたくのところのケーキが映った携帯画面を差しだして、店の在りかを聞く観光客が来たから、教えといたよ」と言われて、日本語を話せる韓国人観光客に聞いてみたそうだ。

 「どうやら韓国の超有名なブロガーさんが来店してくれて、おいしいと紹介してくれたみたいなんです。急なブレイクの理由が判りました」と桐原さん。ソーシャルネットワークの威力おそるべし。

※Kiln coffee shop → https://www.facebook.com/kilncafe.kyoto/

 


◆Writing / 澤 有紗

著述家、文化コーディネーター、QOL文化総合研究所(京都市上京区)所長。

京都、文化、芸術、美容、旅や食などなどをテーマに雑誌・企業媒体誌などの編集・執筆を担当するほか、エッセイなどを寄稿。テレビ番組や出版のコーディネート、国内外の企業の京都、滋賀のアテンドも担当。万博の日本館にて「抗加齢と日本食」をテーマに食部門をプロデュースするなど、国内外での文化催事も手掛ける。コンテンツを軸に日本の職人の技や日本食などの日本文化を「経済価値に変える」「維持継承する」ことを目的に、コーディネート活動を行っている。

主催イベントとして、日本文化を考える「Feel ! 日本 -日本を感じよう-」と、自分を見つめ直しQOLを高める「Feel ! 自分-QOL Terakoya Movement ? 」を定期開催。
https://www.qol-777.com

 

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