新学期がスタート。中学・高校受験をめざす子どもたちと保護者は、本格的に志望校を選ぶ時期になりました。学校の説明会や見学会には、どんな心構えで臨めば良いのでしょうか。受験事情に詳しい株式会社ユーデックの萩原淳平さんに教えてもらいました。(畑 美佑)
学校との出会いの場 「合同説明会」で情報収集
既に志望校が定まっている人も、まだ迷っている人も、まずぜひ行きたいのが「合同説明会(進学相談会)」です。私立を中心に複数の学校が参加するので、一度に多くの情報を得ることができます。合同説明会は“新たな学校との出会いの場”。今行きたいと思っている学校や知っている学校以外の情報も積極的に収集しましょう。
例えば保護者が共学校出身の場合は、女子校や男子校のイメージが湧きにくく、選択肢から外している方も少なくありません。ですが、こういう機会にいろいろな学校の話を聞けば、意外と我が子に合っているのは男子校や女子校だった、となるかもしれません。
学校見学は最低2回! 「行きたい」気持ち大切に
合同説明会での情報収集を終え、ある程度志望校が絞れたら、志望上位校の見学会へ行ってみましょう。私のおすすめは同じ学校に最低2回行くこと。1回目は保護者が行き、子どもとの相性度を調査。ある程度我が子に合っていると判断したら、日を改めて、子どもと一緒に2回目の訪問をし、最終的に志望校を決めていきます。
中でも授業見学はぜひ押さえてもらいたいポイントです。子ども自身が「この授業を受けたい!」と思うことができれば、受験のモチベーションも上がり、入学後の学びにも大きく影響します。
中学・高校は多感で大切な成長期を6年間、毎日過ごす場所となります。偏差値や進学実績だけではなく、教育方針や先生の雰囲気を確かめて、子どもにとって“良い学校”を選びたいですね。
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