大阪中之島美術館 建物が完成
街と美つなぐ 来年2月オープン

来年2月に開館する「大阪中之島美術館」の建物が完成し、7月2日、内部が報道公開された。

大阪市が民間資金を活用して整備。5階建ての同館は周囲のビル群に埋没しないようにと、四角い黒箱のような外観にした。内部は吹き抜けや東西南北4方向のガラス面から自然光が入って明るい造り。展示室は全体のデザインのテーマともなった「パッサージュ」と呼ぶ通路でつながり、エスカレーターを乗り継いでスムーズに巡れる。

黒い外壁が特徴的な大阪中之島美術館

5階には国内最大級となる計約1700平方メートルの展示室。天井高は6メートルで、大型作品に対応する。4階には日本画を想定した幅広のガラスケースも。1、2階には出入り口を複数設け、レストランやカフェも誘致し、一般が気軽に来られる施設をめざす。

エスカレーターを利用して巡回する

同館は1980年代から大阪市が構想。大阪と世界の近現代美術を対象に、佐伯祐三、モディリアーニ、吉原治良の名作を含む約6千点を所蔵している。来年2月2日(水)~3月21日(月・祝)には代表的な所蔵作品を選んで開館記念展を開く。

菅谷富夫館長は「街と美術館がつながり、中之島全体を盛り上げていきたい」と話していた。




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