2022年1月に梅田芸術劇場メインホールで、ミュージカル「ボディガード」が上演される。主人公のレイチェルを支えるマネジャー・ビル役として出演する吉本新喜劇の内場勝則が、PR会見に出席した。
ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンが主演し大ヒットした映画を舞台化。2020年春の日本キャスト版初演時はコロナ禍の影響で、東京・大阪で予定していた全33回の公演のうち、上演されたのは大阪の5公演のみ。ほとんどの公演回が中止となった経緯がある。待望の再演に、会見の冒頭「再演は夢のよう。やった~~」と内場は体いっぱいに喜びを表現した。
上方を代表する喜劇役者も、初演時はミュージカル初挑戦。「標準語も、カタカナの名前も初めて。プレッシャーしかなかった」と振り返るが、初めて浴びたミュージカルのカーテンコールが忘れられない。「お客さんの拍手とスタンディングオベーションがいつまでたっても終わらない。『すごいことをやり遂げた!』と。新喜劇とは、景色も空気も、あと予算も違いました」と笑わせる。
主人公のレイチェルを父親のような目線で包み込み、支えるマネジャーのビル・デヴァニーを、前回に続き演じる。「さらに稽古を重ね、僕らしい味のある、僕が出ている意味があるシーンをつくれたら」と意気込む。「新喜劇と演じる内容は違うけど、エンターテインメントとしてお客さんにお伝えすることは同じ。きっちりした芝居の『緊張』の中に、笑いという『緩和』の要素をちょっとでも入れられれば。僕をキャストに選んでいただいたということは、そういうことも期待されているのかなと。爪痕を残したい」と、喜劇役者の矜持ものぞかせる。
レイチェル役には、初演時の柚希礼音、新妻聖子に、歌手のMay J.が加わるトリプルキャスト。「柚希さんのダイナミックなダンス、新妻さんの圧倒的な歌唱力と、それぞれのレイチェルの個性がある。May J.さんとの共演も楽しみ。稽古は3倍に増えるけど、その分僕も3倍楽しめたら。みなさんにも3人のレイチェルを見ていただきたい」と締めくくった。
- 2022年1月21日(金)~31日(月)梅田芸術劇場メインホール
- 全14回公演 S13500円、A9500円、B5500円(全席指定・税込み)
- 公演詳細はHPで http://bodyguardmusical.jp/