西宮市松原町にある染殿池は、大陸から来た漢織(アヤハトリ)、呉織(クレハトリ)という織姫たちが、日本に染織の技術を伝えた場所といわれている。二人の名は今も市内の津門綾羽町、津門呉羽町の地名に残る。
この故事にちなみ、1985年に「上方の古典に親しむ会」が「染」の字が芸名に入った落語家たち(林家染丸一門)を招いて始まった「染殿寄席」。文芸評論家で兵庫県立芸術文化センター特別参与の河内厚郎さんの事務所が引き継ぎ2012年まで開催されてきたが、10年ぶりに復活することになった。
9月10日(土)14時~、兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホールで。2部構成で落語4題に、人形芝居発祥の地といわれている西宮にちなみ、女性一人で1体の人形を遣う乙女文楽、トークと盛りだくさんだ。
【第1部】落語「松山鏡」露の団姫(まるこ)、落語「ろくろ首」林家花丸、落語「茶屋迎い」月亭文都×吉田光華(乙女文楽)
【第2部】辰馬朱滿子(すみこ)さん(白鷹禄水苑 総合プロデューサー)と河内厚郎さんのトーク(聞き手・林家花丸)、乙女文楽「藤娘」吉田光華、落語「中村仲蔵」林家染二3500円(全席指定)。
予約・問い合わせはTEL:0798・68・0255、芸術文化センターチケットオフィスへ。