2020年に50周年を迎えた関西フィルハーモニー管弦楽団。指揮者の志向とオーケストラの持ち味が溶け合った、他では決して味わえない「心のこもった音楽」を届ける楽団として定評があります。今年から指揮者が4人体制になり、飛躍の時を刻みます。
世界的ヴァイオリニストのオーギュスタン・デュメイは11年に楽団初の音楽監督に就任。古典派を中心に作品の美しさを引き出す演奏で多くの聴衆を驚かせています。
07年から首席指揮者を務める藤岡幸夫は、親しみやすい選曲とともに斬新な企画で注目。幅広い演目で心を捉えます。
11年に桂冠名誉指揮者に就任した飯守泰次郎はワーグナー、ブルックナーなどで真価を発揮。精神性あふれる上質な演奏が好評です。
今年首席客演指揮者に加わったのが鈴木優人。広い音楽性により、バロックや古典派など楽団に新たな側面を描き出すと期待されています。
地元関西の人々や企業に育まれた楽団として、演奏家と聴衆、舞台と客席といった垣根を越えた交流も心に響く演奏の原動力となっています。
また、2月25日(土)14時開演の「第334回定期演奏会」(ザ・シンフォニーホール)もお聴き逃しなく。フランスの名匠トルトゥリエがラヴェルの超大作「ダフニスとクロエ」を披露するほか、スウェーデンが生んだピアノの貴公子ヤブロンスキーがプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」で、切れ味鋭いピアニズムを聴かせます。詳細はホームページで確認してみては。