12月10日から大阪四季劇場で開幕した劇団四季ミュージカル『バケモノの子』は、人間とバケモノの“親子”の、血のつながりを超えた絆を描いた劇団四季のオリジナル作品だ。原作は細田守監督が2015年に発表した長編アニメーション映画。東京初演では、劇団四季オリジナル作品初演史上、最長期間かつ最大動員数を打ち立て、雑誌「ミュージカル」(発行:ミュージカル出版社)が選出する「2022年 ミュージカル・ベストテン」では作品部門1位を受賞するなど、大きな話題を呼んだ。
待望の大阪公演の舞台を見た細田守監督ファン&映画「バケモノの子」ファンの一人は「2次元のアニメの世界を、よくぞ3次元に増幅してくれた。作品に対するファンのイメージや思い入れをより膨らませてくれた劇団四季に感謝!」と、絶賛した。
熱い感動を呼び起こす源は、俳優たちの熱演だけではない。舞台上に再現されたスケールの大きな物語の世界観(対照的な2つの街と白鯨の登場シーンに注目)。スムーズな舞台転換を可能にする圧倒的な舞台美術。アニメファンの期待を裏切らず、舞台へ違和感なく没入させてくれた特殊メイク技術。クライマックスで歌われる「胸の中の剣」をはじめ心に響く楽曲の数々。そして人間であるがゆえに苦悩する心の<闇>と、大切な仲間たちと手を携えて希望へと向かう<輝き>を描く熱いドラマ……。
高橋知伽江(脚本・歌詞)、青木豪(演出)、富貴晴美(作曲・編曲)、鎭守めぐみ(音楽監督)、石原敬(装置デザイン)、太田雅公(衣裳・ヘアメイク・特殊メイクデザイン)、萩原隆匡(振付)ら、現代の日本を代表するクリエイターたちの総力で、見事な作品に仕上がっている。
劇団四季ミュージカル『バケモノの子』大阪公演は、2024年5月25日(土)までの期間限定。3月31日(日)公演分までのチケットは販売中。4月3日(水)~5月24日(金)公演分のチケットの一般発売は12月23日(土)午前10時から。お見逃しなく!
写真提供:劇団四季(撮影:阿部章仁)
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