血のつながりを超えた“親子”の絆を描く劇団四季ミュージカル『バケモノの子』大阪公演~来年5/25まで

九太を弟子にした熊徹は次第にバケモノ仲間から慕われ始める

12月10日から大阪四季劇場で開幕した劇団四季ミュージカル『バケモノの子』は、人間とバケモノの“親子”の、血のつながりを超えた絆を描いた劇団四季のオリジナル作品だ。原作は細田守監督が2015年に発表した長編アニメーション映画。東京初演では、劇団四季オリジナル作品初演史上、最長期間かつ最大動員数を打ち立て、雑誌「ミュージカル」(発行:ミュージカル出版社)が選出する「2022年 ミュージカル・ベストテン」では作品部門1位を受賞するなど、大きな話題を呼んだ。

待望の大阪公演の舞台を見た細田守監督ファン&映画「バケモノの子」ファンの一人は「2次元のアニメの世界を、よくぞ3次元に増幅してくれた。作品に対するファンのイメージや思い入れをより膨らませてくれた劇団四季に感謝!」と、絶賛した。

修行を続ける九太と熊徹

熱い感動を呼び起こす源は、俳優たちの熱演だけではない。舞台上に再現されたスケールの大きな物語の世界観(対照的な2つの街と白鯨の登場シーンに注目)。スムーズな舞台転換を可能にする圧倒的な舞台美術。アニメファンの期待を裏切らず、舞台へ違和感なく没入させてくれた特殊メイク技術。クライマックスで歌われる「胸の中の剣」をはじめ心に響く楽曲の数々。そして人間であるがゆえに苦悩する心の<闇>と、大切な仲間たちと手を携えて希望へと向かう<輝き>を描く熱いドラマ……。

高橋知伽江(脚本・歌詞)、青木豪(演出)、富貴晴美(作曲・編曲)、鎭守めぐみ(音楽監督)、石原敬(装置デザイン)、太田雅公(衣裳・ヘアメイク・特殊メイクデザイン)、萩原隆匡(振付)ら、現代の日本を代表するクリエイターたちの総力で、見事な作品に仕上がっている。

【ものがたり】バケモノたちが暮らす“渋天街”では、バケモノの長・宗師の継承を巡って、荒くれ者だが心に強い信念を持つ熊徹と、強さと品格をあわせ持つ猪王山が並び立ち、次期宗師争いが本格化する。宗師から弟子をとって成長せよと命じられた熊徹は、“渋天街”とパラレルワールドのようにつながる人間の街・渋谷で孤独に生きる9歳の少年・蓮に出会う。強さを求めて熊徹に弟子入りした蓮は、九太と名付けられ、ぶつかり合いながらも二人で修行を重ね、いつしか彼らの間には、まるで本当の親子のような絆が芽生え始める。やがて17歳に成長した蓮は、人間とバケモノの間で「自分は何者なのか」と思い悩むようになる。一方その頃、蓮と同世代の猪王山の息子・一郎彦は、バケモノらしいキバが生えてこないことに、人知れず苦悩しており……。

劇団四季ミュージカル『バケモノの子』大阪公演は、2024年5月25日(土)までの期間限定。3月31日(日)公演分までのチケットは販売中。4月3日(水)~5月24日(金)公演分のチケットの一般発売は12月23日(土)午前10時から。お見逃しなく!

写真提供:劇団四季(撮影:阿部章仁)

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