【三宮高架下酒場 茶々】神戸・三宮
三宮の高架下には、ふらっと入りたくなる店が多い。数ヶ月ぶりにライター仲間が集まる際に、幹事が選んだのもこのエリアにある店だった。開始時間は午後1時、この日のこの時間しか5人が揃うことができなかったのだから仕方ない、と言い訳しつつ昼から日本酒となった。ランチタイムから飲める店は増えているけれど、飲みモード全開でオープンしている居酒屋は、いっそうありがたい。同じ思いの人が多いようで、店はかなり混んでおり、男女比は半々くらいで20代から60代とお見受けする人まで幅広い。まずは再会を祝してビールで乾杯!
料理のメニューは多彩で、5人が口々に料理名を言うものだから収集がつかず、幹事に一任することに。播州在住の幹事は、「とりあえず姫路おでん」を注文。有名なのに滅多に食べる機会がなくて、たっぷりつけた生姜の刺激がいい感じ。私はおでんには辛子という一般的な食べ方だけれど、ソースをかけるとかマヨネーズをかけるとか、人によって様々みたい。それだけ親しまれる料理で、個々に味変を楽しんでいるということなのだろう。
造りの盛り合わせが出たらやっぱり日本酒よね、と。職業柄数多くの地酒を飲んできたメンバーだが、この店には知らない銘柄がけっこうあった。名前に惹かれてまずは、高知の「文佳人(ぶんかじん)」。純米の冷やおろしはやさしい味で造りによく合う。しっかりした味の肉豆腐には、ネーミングにそそられた「三井の寿 秋純吟 ポルチーニ」。うすく色がついた酒で、香りはたしかにふくよかでポルチーニのよう。でも、ポルチーニは入っていないらしい。季節酒なので、いいタイミングで出合えてよかった。続いてお気に入りの「紀土」、味変で「龍力」と馴染みのある味へ進み、さらに何種類か飲んで締めの酒は地元・灘の「仙介」。
いろいろ食べて飲んで、店を出たのは16時。当然まだ明るい。このあと飲食店の取材に行くというのが1名、戻って原稿を書くというのが1名、そして私を含めた3人は駅に向かう途中で、オーセンティックバー「アルコホール」へドロップイン。最近はバーも早い時間から開いていてうれしい限り。カクテルを1杯だけ飲んでお開きとなった。
◆ MENU(税込)
姫路おでん5種盛合わせ548円
刺身5種盛合わせ1,098円
文佳人869円
※料理及び季節酒は入れ替わりがあります
◆ Data
三宮高架下酒場 茶々
電話:078-391-1012
住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通1-31-12
営業時間:11:30~23:00
定休日:なし
◆ Writing / 松田きこ(ウエストプラン)
http://www.west-plan.com/
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため対策した上で取材・撮影しています。
※お出かけの際は府県が発表する最新情報とお店の営業状況をご確認ください。