【Hong Kong Hot Pot Cafe 甜蜜蜜】神戸・三宮
年々厳しくなる日本の夏、なかなか暑さに慣れずカラダがだるい日、神戸にいた私はパワーアップのために薬膳をランチに選んだ。クレフィ三宮の6階にある「甜蜜蜜(ティムマッマッ)」は、元町で20年以上になる薬膳料理の店の支店で、ひとり用薬膳火鍋があるのだ。鍋だけでは終わらず、お酒と薬膳茶をチョイスして、ひととき自分のカラダと向き合った。
「甜蜜蜜」の火鍋のスープは3種類。ベースになるのは、干し貝柱と干し海老でしっかりダシをとり、昆布と椎茸の塩ダレで旨みを加えたもの。このシンプルなクリアスープと香港ピリ辛サテスープ、そして麻辣スープから選ぶもので、辛さの度合いが少しずつ違う。
私がオーダーしたのは、香港ピリ辛サテスープで、辛味と旨味のバランスがよいサーチャージャンに練りごまで味に深みを加えたもの。
鍋の中で存在感を発揮しているのが自家製水餃子。もちもちの皮で、たっぷりのニラと金針菜(きんしんさい)を包んで、とってもジューシー。金針菜は、ほうれん草の20倍の鉄分を含むらしいので、これだけで元気になりそう。ちなみにこの水餃子は追加も可能だ。
具材は他に白菜、セロリ、マイタケ、トマト、紅芯大根などの野菜にきめの細かい絹ごし豆腐。白キクラゲと黒キクラゲの食感を楽しんだり、ピリ辛ダシが染み込んだイカ団子や豚ロースの旨味を味わったり、いろんな働きを持つ食材のオンパレードが楽しい。松の実はカラダを温め、ナツメは女性のカラダを整え、クコは目に良いとか、お店の人に質問してそんな知識も教わった。お腹がふくれるにつれてカラダの芯がじんわり温かくなって、血のめぐりがよくなったような気がした。
ほどよい刺激のスープに舌鼓を打ちながら、心惹かれたのが「桂花陳酒」。白ワインに金木犀の香りを移して熟成させたほんのり甘い中国酒だ。金木犀といえば秋の香り、涼しくなるのが待ち遠しいなと思いながら、ソーダ割を注文。火鍋のピリ辛と桂花陳酒の爽やかな甘さがとってもよく合う。
食後に選んだ、店名と同じ名前の薬膳茶「甜蜜蜜」は、ジャスミン茶、バラ、菊の花をブレンドしたオリジナル。砂時計の砂が落ちた頃合いでふたを開けると、甘い香りがふわりと広がった。成分を調べると、美白・冷え性・リラックス効果が期待できるそうで、昼飲みの罪悪感はすっかり消えたのだ。
◆ MENU(税込)
薬膳ひとり火鍋単品1,850円
たまご麺セット2,050円
水餃子追加 3個400円、6個750円
中国茶追加 300円
桂花陳酒650円
◆ Data
Hong Kong Hot Pot Cafe 甜蜜蜜
電話:078-392-6363
住所:神戸市中央区三宮町1-4-3 クレフィ三宮 6F
営業時間:11:00~21:00(20:00LO)
定休日:不定休
◆ Writing / 松田きこ(ウエストプラン)
http://www.west-plan.com/
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため対策した上で取材・撮影しています。
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