【OMO3京都東寺】京都・九条
心がざわつくニュースに接したり、日々のあわただしさに疲れたり、そんな時に何も考えずに無になれる時間を作るのはとても大事。遠くに行かなくても、近場で一人で非日常のひとときを過ごせる場所を知っておきたいもの。ふと目に留まったのが、「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」の「開運厄よけひとり旅」というプランだった。場所は京都の東寺の近くだから日常の行動範囲に含まれるエリア。仕事を早めに切り上げて泊まりに行けば、手軽に非日常を楽しめる、ということでさっそく実行した。
チェックインの15時に合わせて、近鉄東寺駅から2分ほど歩いて現地へ。国道1号沿いなので、車ではよく前を通っているけれど気付かなかった。
チェックインを済ませたら、ロビーやライブラリー、ショップを備えた「OMOベース」へ移動して、OMO3東寺ならではのセルフアクティビティを体験。まずは、砂が敷きつめられたテーブルに筆で文字を書いていくというもの。砂に写経をするという密教の修行を模したもので、書いては消すことで雑念が消えていくようだ。ショップをのぞくとセルフで飲める日本酒がある。伏見の地酒が一杯300円とあれば、翌日の精進料理ランチの時に飲もうと決めた。夜は既に行きたい店が決まっていたのでね。
東寺は1200年の歴史をもつ真言宗の寺院で、弘法大師空海が真言密教の根本道場と位置づけた。世界遺産に認定され、国宝や重要文化財にも多数指定されている。新幹線の窓から五重塔が見えたら、「京都」だと誰もが気付くほど有名な寺だ。何度か参拝したことはあるけれど、くわしいことは知らないので、OMOレンジャーの案内で東寺に参拝する「ご近所アクティビティ」3種類に参加した。中でも2日目に参加した御影堂での弘法大師祈願は、僧侶の読経を聞きながら、いろんなものがデトックスできたような気がして、気分がすっきり。
そのあとホテルに戻って昼食となるのだが、これが一番の目的といってもいいほど楽しみにしていた、「泉仙」の精進ランチ。精進料理はなんといってもヘルシーだし、仏教の教えにのっとって縁起がよいとされる食材が多く使われている。京都の名店のものとなればさらに期待も高まるというもの。料理をより美味しくいただくためにも日本酒だ、ということで、セルフの伏見銘酒4種類を飲み比べることに。
日本酒は4つのご利益に分類されており、商売繁盛は「まねきつね」(玉乃光酒造)、美容祈願は「BONITA(ボニータ)」(キンシ正宗)、良縁祈願は「月の桂 柳」(増田徳兵衛商店)、除災招福は「桃の滴」(松本酒造)となっている。
甘酸っぱい白和え、ダシのしみた高野豆腐、もっちりとした生麩田楽に胡麻豆腐は、どの酒にも合う。精進揚げ、梅干しやお多福豆煮の天ぷらなど、揚げ物には、酸のきいた「まねきつね」、デザートを食べる時に選んだ「桃の滴」のフルーティな味もよかった。
宿泊客だけが体験できる特別なプランで、心身ともにリフレッシュできた。近場に泊まるのもいいものだな。
◆ MENU(税込)
料金:1泊1室1名利用12,000円~
(宿泊料、弘法大師祈願、御札、腕念珠、ガイドツアー「東寺まんだらさんぽ」、ストレッチ、精進ランチ含む)
◆ Data
OMO3京都東寺 by 星野リゾート
電話:予約050-3134-8095(9:30~18:00)
住所:京都府京都市南区西九条蔵王町11-6
◆ Writing / 松田きこ(ウエストプラン)
http://www.west-plan.com/
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため対策した上で取材・撮影しています。
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