ハワイのコナビールで真夏の乾杯
【DUKES / デュークス】大阪市福島区

関西・オンナの美酒佳肴

 

ハワイのコナビールで真夏の乾杯

【DUKES / デュークス】大阪市福島区 

 

 JR環状線福島駅を南へ出て西へ、高架下の飲み屋街はいつも賑やかだ。ポップな看板を見ながらあみだ池筋まで歩くと、あたりは少し静かになる。数軒先の水色の店が、ハワイアンテイストのダイニングバー「DUKES」だ。

 暑い日の目当てはハワイのコナビール。ロングボード、ビッグウェーブなど定番4種類に、季節のフレーバービールがある。定番の中からハナレイを選んだ。パッションフルーツ、グァバ、オレンジ、三種類のフルーツが入って、甘み、苦み、酸みのバランスが良いという説明。香りを楽しめるように口の広いグラスに注がれたビールは、たしかにすっきりした香りで、ぐいっといける。料理なしで瓶2本は軽くいけそうな感じだ。

 

フルーティなコナビール

 

 とはいえ、DUKESに来たら必ずオーダーするアヒポキは食べたい。ポキはハワイ語で「切身」を意味する。マグロの切り身とアボカドの上に、ネギやカイワレなどの薬味がたっぷりのった一品だ。ごま油と醤油ベースの特製和風ダレをかけて、よーく混ぜ、仕上げにライムを絞る。ライムの香りとハナレイのフルーツの香りが一体となって、さわやかな味。甘いソースがかかった骨付きスペアリブのローストと合わせても美味しそうだ。

 

ハワイの代表的な料理「アヒポキ」

 

 オーナーシェフの小林さんは、元々大手企業の社員として北新地で人気店を任された人。鉄板焼き、イタリアン、最後に手掛けた店がハワイアン料理店だった。最初にハワイ料理だと聞いたとき、「ロコモコではお酒が進まない」と思った、いや本人に言ってしまったかもしれない。「僕が作る料理ですからちゃんとお酒に会うのを用意しています」と聞いて、ほっとしたことを思い出した。イタリアンでもハワイアンでも、野菜たっぷり、旬の新鮮な魚を取り入れた小林さんの料理は、常に私のストライクゾーンなのだ。

 

流れる音楽もインテリアもハワイアン

 

 2014年の秋、DUKESがオープンして、久しぶりに顔を見た時、やっぱり小林さんにハワイアンは似合っていた。真っ黒に日焼けしているのもそのはずで、サーフィン歴は20年、オフのときはまっすぐ海に向かう。
 小林さんが作る美味しい料理とコナビール。オールシーズンいろんな料理があるけれど、やっぱり真夏は行く回数が増えるのだ。

 


◆ MENU
生ビール540円
コナビール864円~
ハナレイ972円
マグロとアボカドのアヒポキ1,058円

◆ Data
電話:06-6136-7252
住所:大阪市福島区福島8-1-3
営業:[ランチ]11:45~14:00(LO13:30)※平日のみ
   [ディナー]17:00~24:00(LO23:30)
休み:第1日曜、不定休あり


◆ Writing / 松田きこ
(株)ウエストプラン代表。兵庫県西宮市在住。食・観光・人物取材に日本中を飛び回る。ライター歴20年以上。編著書「神戸・阪神間 美味しい酒場」「くるり西宮・芦屋・東灘・灘」「くるり丹波・篠山」他
http://www.west-plan.com/