中四国9県 観光資源の魅力発掘
コロナ後にらみ 知恵を出し合い研修会

中四国9県の大阪事務所の観光・物産担当者19人が7月13日、コロナ後を見据え新たな観光を考える研修会を開いた。
一行は大阪をバスで出発。香川県を日帰りで視察し、バスで移動中の時間も活用して、講演を聞き、質疑応答や白熱した意見交換を行った。

講師には「ナニワのカリスマ添乗員」の異名を持つ日本旅行の平田進也さんが登場。「県境のない観光プランを作ることで、訪れる人がもっと楽しめるようになる。隣県の良さを知り、自分の県とのコラボレーションをどうやっていくか。この研修は意義深い画期的な取り組み」と車中で話した。

「さぬきのめざめ」の丸ごとの天ぷらを食べる講師の平田さん。「端から端まで甘くてうまい。こういう体験をお客さまにもしてほしいという気持ちが、ツアーのアイデアを生むんですよ」

香川県到着後は地元との協力体制の構築などを、さぬきうどんをすすりつつ情報共有。「ニューレオマワールド」では、高台からの眺望を考えて集合写真を撮影。その後、丸亀市の農園「農家さぬきふじ」を訪ね、香川県のブランドアスパラガス「さぬきのめざめ」の収穫を体験。代表・横井健一さんは「一般の方を受け入れたことがなく、挑戦する気持ちで研修会に参加させてもらいました」。同農園はゲストハウスで県産の食材をふんだんに使った昼食も用意。また最後は地元スーパーマーケットに立ち寄り、地元の人の生活にも触れた。研修を通して参加者は「身近なものも発信の仕方で、観光資源になると感じた」と語った。

研修を企画した島根県大阪事務所の山本圭子さんは帰りのバスで「9県がそろう初めての研修で、多数のアイデアが浮かんだと思う。大阪に戻り、その芽を育て実現しましょう」と締めた。今後は更にグループワークによる成果報告に取り組む。コロナ収束後の新たな観光の視点が期待される。

 

讃岐平野の高台で集合写真。旅を語る写真スポットを用意するのも、観光企画の重要な要素
ビニールハウスで収穫体験。根元に、30~40センチのアスパラがあり、ハサミで刈り取る
香川名産品が盛りだくさんのお弁当




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