JR大阪駅の大阪ステーションシティに3年ぶりに光り輝くイルミネーションが帰ってきた。11月20日には英国近衛軍楽隊を招き、オープニングを飾る点灯式を開催。大阪駅のシンボルでもある時空の広場の金時計や銀時計などが高さ9メートルのクリスマスツリーに変身し、広場につながる大階段にプレゼントボックス型のゲートが登場するなど、合計約5万3000球のLEDで、大阪ステーションシティが年末らしい華やかなムードに包まれた。
今年のイルミネーションは「トワイライトファンタジー~光で紡ぎ、想い響き合う~」と題して開催。新型コロナの影響でこの2年の中止を経て、3年ぶりに出会える利用客に、大阪ステーションシティから感謝の気持ちと楽しい時間を届けようと企画された。それぞれの思いや気持ちは金と銀のツリーやプレゼントボックスで表現。各所では音楽を流し、以前のような楽しかった頃の気持ちと現在の新たな思いをリボンがつなぐ構成にした。
金時計と銀時計のクリスマスツリーが立つ時空の広場は、床面をゴールド基調のLEDで装飾。大階段に登場したプレゼントボックスのゲートは高さ3メートル、幅4.5メートルあり、光のゲートをくぐって装飾を間近に楽しめる。御堂筋北口側のカリヨン広場にもプレゼントボックスのタワーがお目見え。ノースゲートビルディング11階の風の広場や、サウスゲートビルディング15~17階の太陽の広場もLED装飾で彩られ、全館がクリスマス色に染まったいる。
11月20日には時空の広場で点灯式が開かれた。英国近衛軍楽隊が音楽の演奏とともにパレードして入場すると、普段は人が忙しく行き交う広場が荘厳な雰囲気に。主催者代表のあいさつ、軍楽隊からのメッセージに続き、軍楽隊のハリデイ少佐、JR大阪駅の渡辺弘幸駅長、大阪ターミナルビルの平野賀久社長がボタンを押すと、一帯のイルミネーションが一斉に点灯し、見守っていた観客から歓声が上がった。再び軍楽隊の演奏で点灯式を締めくくった。
イルミネーションは12月25日(日)までの17~23時に点灯。12月24日(土)17時30分、18時30分には、大阪ステーションシティと大阪音楽大学(豊中市)がコラボレートした「光と音楽が共演するトワイライトコンサート」が予定されている。幻想的な空間でコンサートの高揚感が楽しめるという。観賞は無料。
大阪ステーションシティではベンチの間隔を確保するなど感染予防対策を実施。「点在するさまざまな空間をお客様をおもてなしする特別な場所に姿を変えて来場をお待ちしています」としている。