普段見ることができない貴重な寺宝に出あえる「金沢寺町寺院群文化財特別公開2022」(北陸朝日放送主催、朝日新聞社など協力)が金沢市内で始まった。11月27日(日)までの土日に、1日3カ寺ずつ公開されている。
今年で5回目を迎える特別公開は、金沢の寺社に保管されている寺宝を公開し、文化財としての価値を再確認するとともに、金沢が誇る歴史文化の保存と発展につなげようと企画された。寺町寺院群は繁華街の片町から犀川を挟んだ高台に位置。藩政時代に一向一揆への防衛策として、城下の寺院が一箇所にまとめられたとされ、今も約70の寺院が集まる。
西方寺(天台真盛宗)は1584年に加賀藩主前田利家の六女・菊姫の菩提寺として建立。1616年に現在地に移った。「十一面観音」や「青面金剛明王」などが5日公開され、2006年に修復された美しいな内装のもと、訪れた観光客は普段は立ち入りが難しい内陣から、仏様の凛々しいお姿を間近で見入っていた。
今年の特別公開には13カ寺が参加。12日(土)以降は次の通り予定されている。
▽12日(土)=伏見寺、興徳寺、月照寺
▽13日(日)=興徳寺、長久寺、承証寺
▽19日(土)=常徳寺、本長寺、西方寺
▽20日(日)=雨宝院、本長寺、成学寺
▽26日(土)=西方寺、成学寺、眞長寺
▽27日(日)=伏見寺、龍渕寺、長久寺
※各日とも13時、14時30分、16時に、公開寺院の住職らによる法話と寺宝説明がある。
1日拝観券は1,000円(高校生以下無料)。公開寺院で発売。公開時間は正午~17時(最終入場は16時30分まで)。拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立てる。
北陸朝日放送「金沢寺町寺院群文化財特別公開2022」 https://www.hab.co.jp/bunkazai/