大阪市東淀川区の大阪経済大学D館2階に、「つながる」をコンセプトにした喫茶スペース「ハブ・カフェ」がこのほどオープンした。以前の店舗をリニューアル。日本の大学構内で初となるスリランカの紅茶ブランド「ムレスナティー」を目玉メニューとして扱い、学校関係者以外も利用できる。
店名の「HUB(ハブ)」は中心地や拠点の意味を持ち、紅茶を通じて学生と地域住民の交流を図りたいとの大学側の願いを込めた。目玉に位置づけるムレスナティーは、スリランカを代表する紅茶の産地ヌワラエリアの茶葉に、天然の植物香料をブレンドしたフレーバーティー。殺虫剤や化学肥料を使わない伝統的な方法で栽培され、渋みや苦みが少なく、柔らかな風味が特徴だ。新陳代謝を高める効果もあるという。他の喫茶店では、600円ほどで提供されることが多いムレスナティーを気軽に飲めるようにと300円前後に価格を抑えた。
運営する株式会社経大サービスの中村優子店長(35)は、「学生と地域の方が一緒にテーブルを囲み、紅茶を楽しみながら話せる空間にしていきたい」と意気込む。また、商品を納入する輸入販売会社「ムレスナティージャパン」(西宮市)の社長・ディヴィッド川村さん(59)は、「次世代を担う若者にもっと紅茶を好きになってほしい」と期待を寄せる。
店内中央に白桃アールグレイ、ももいちご、アプリコットジャム、アールグレイショコラ、森の青りんごの5種類の紅茶が入ったサーバーが並び、フリードリンク形式でアイスティーを味わえる(180円)。「豚DON」(並盛350円、大盛500円)や「ボリュームたっぷりマヨたまドッグ」(200円)などのランチメニューのほか、大学キャラクター「はてにゃん。」の焼き印が押されたパンケーキ(250円)もある。
現在、利用者のほとんどは学生で、外部の認知度は低く、カフェの存在を知ってもらうために、学外でチラシを配布するなどしている。カフェをよく訪れると経済学部1年の藤田美香麗(みかり)さん(18)は、「オープンしたばかりで学生の間でも人気。地域の方も3時のおやつにフラッと気軽に来て欲しいですね」と話していた。
営業は11時30分~16時30分(L.O.16時)。土・日曜と祝日は休み。℡06・6990・3723、㈱経大サービス。