かつて屋外で上演されていた能は通常、舞台照明の演出をあまり加えない。ところが、LED照明の登場により、能舞台の照明演出の可能性が開かれてきた。先日、12月16日に山本能楽堂で上演された五番立能「神・男・女・狂・鬼」の紹介をこのサイトでもしたが、この公演を見たいと思いながら果たせなかった人にぜひ見ていただきたい公演「安達原(あだちがはら) 光と照明による能舞台の陰翳(いんえい)」が、2月2日(土)13時30分から大津市伝統芸能会館(大津市園城寺町246-24)で開かれる(開場13時)。主催は公益財団法人びわ湖芸術文化財団。
今回もLED照明演出を加えた能の公演の先駆者である、山本能楽堂とLED照明デザイナー藤本隆行(KinseiR&D)のコラボ企画となる。両者のコラボレーションは約8年に及び、これまでに約20作品を取り上げてきた。今回の上演作「安達原 白頭」は、歌舞伎「黒塚」と同じ題材の鬼女の伝説に基づく作品で、3年前、シビウ国際演劇祭(ルーマニア)で大喝采を受けたという。
上演前に、前シテ(里女)と後シテ(鬼女)を務める山本章弘さんのプレトークがあり、上演後には藤本デザイナーも加わり、アフタートークを行う。そのほかの出演は、ワキ(山伏佑慶)福王知登、ワキツレ(山伏)中村宜成、アイ(能力)茂山あきら。
全席指定。前売り一般4,000円、青少年(24歳以下)3,000円※当日はそれぞれ500円増、6歳未満入場不可。チケットの申し込み・問い合わせは びわ湖文化財団 https://www.biwako-arts.or.jp/rd/event/19386.html
会場の大津市伝統芸能会館ヘの詳しいアクセスはコチラ http://www.dentogeinokaikan.net/access.html