今年4月16日現在で国内36、海外2のホテル運営を手掛ける星野リゾート(所在地:長野県軽井沢町、代表:星野佳路)が、大阪市浪速区で開発中の施設名を「星野リゾート OMO7(おもせぶん) 大阪新今宮」と決定。5月28日に起工式が行われ、6月1日に着工する。
昨年立ち上げた「OMO」は、日本発のラグジュアリーリゾートを謳う「星のや」、西洋型リゾート「リゾナーレ」、全国展開の温泉旅館「界」に続く、星野リゾートの4つめのブランド。「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」をコンセプトに、ビジネス客の多い都市型ホテルの中で、観光客に特化したサービスを打ち出している。2022年4月開業予定の「OMO7 大阪新今宮」に先立ち、2018年4月に「OMO7 旭川」、5月に「OMO5 東京大塚」を開業している。7、5の数字はサービスの幅を示す指標で、数字が高いほど守備範囲が広くなるという。
約14,000㎡という広大な敷地に立つ「OMO7 大阪新今宮」は、個性的な7タイプの客室436室と、レストラン、カフェテリア、ショップ、ガーデンエリア、温浴棟を有する地上14階建てのホテルになるという。
星野代表は「建設予定地はJR新今宮駅前。駅のホームからよく見える場所です。それだけに、重視したいと考えたのはガーデンエリア。四季折々の季節が感じられるような工夫を凝らし、周辺地域の今ある未知の魅力を掘り起こして発信し、駅のホームや電車の中から見ている人が『ここで降りて、あそこへ行ってみたい』と思えるような場所にしたい。大阪はインバウンドの観光客が好調で、2025年には大阪・関西万博も開かれるなどポテンシャルは上がっているが、我々はバブルの教訓を忘れてはいけないと思っている。長いスパンで考えれば、一時的な追い風が吹く時も、沈み込む時期もあるのは当然だ。景気が悪くなった時にこそ、運営ノウハウを磨いてきた我々が真価を発揮できる時。建物の耐用年数の50年にわたって利益を生み続けるようなものを目指したい」と抱負を述べた。