こんな時期だから、満員電車ではなく自転車で通勤してみませんか? こう呼びかけるのは、川西市を拠点にサイクリングの普及活動などを行う「BICYCLE PROJECT」だ。通常はイベント業者や行政機関にのみ行うレンタサイクルの貸し出しを、3月17日から一般向けに開始。本格的なロードバイクやクロスバイクを最大30日間レンタルできるサービスで、自転車通勤のみならず、自転車に乗る楽しさを広く普及させたいという。
BICYCLE PROJECTは、関西を中心にサイクリングイベントの企画運営も行っている。しかし昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、主催するイベントが軒並み中止や延期に追い込まれる事態となった。代表の栂尾大知さんは「イベント貸し出し用の自転車が30台ほどあるので、これを地域の皆さんのために役立てたい」と、急きょ一般向けのレンタルを始めることにした。通勤時の満員電車を回避し、自転車通勤の習慣を始めることでコロナウイルス感染拡大のリスク減少を、また適度な運動を通勤に取り入れ、健康促進につなげてほしいと願う。
貸し出されるのは、スポーツバイクのトップブランドの一つ「MERIDA」のロードバイクやクロスバイク。子ども向けのキッズバイクも用意している。かつてはプロの自転車ロードレーサーとしても活躍し、現在は川西市を拠点にした地域密着型自転車ロードレースチーム「コラッジョ川西サイクリングチーム」の代表も務める栂尾さんは「手軽なレンタルで、この機会にぜひ本格的なスポーツバイクの楽しさを体験してほしい」と、サイクリストの増加にも期待している。「最適なサドルの高さや乗車姿勢など、レンタルいただいた人には、長距離でも快適なサイクリングの秘けつもお教えしますよ」
貸し出し価格はロードバイク7日間12000円~(ヘルメット、カギ、ライト、TS保険込み)、クロスバイク7日間8000円~(同)など。受け渡し場所は川西市内(県内外輸送は別途相談可)。申し込みや問い合わせはBICYCLE PROJECTのホームページへ。http://bicycle-project.com/2020/03/17/20200317/