手づくりマスクブームの後にやってきたのは「マスクでおしゃれ」。手放せない、付けないと外出できない、それなら自分らしいマスクを着けよう。「おしゃれって人を元気にする」と実感している2つの店に取材した。
おしゃれは我慢すべきか?
お客さまから届いた「ありがとう」で前向きに
「マスクが買えなくて本当に困っている人がいるなら、作ってみようかな、とそれが始まりでした」とennhütの田原恵津子さん。
ネットで買える、オリジナルの生地デザインのマスクがこれだ。
子ども用は可愛いらしい生地を使った
大人用はSとM。他の商品とのコーディネートも楽しめる
オリジナルの生地で服や小物雑貨を制作販売する「ennhüt」。
「3~4月は、新作を販売する時期。いつもなら“やっと出来上がった、購入してくださった”と、一番テンションが上がって、楽しいシーズンなんです」。ところが、コロナウイルスの影響で販売会は中止になり、店も開けられなくなった。
服をつくる、おしゃれをするって、本当に必要なのかな~と思ってしまっていた。
しかし、マスクを販売をすると「ありがとう」の声とともに、「気持ちが前向きになった」「ご無沙汰していたけれど元気そうでよかった」など、喜びやいいものにまた出会えた喜びのコメントが届き始めた。
ネットショップで購入可能
今まで培ってきた人との縁やいいものを作ってお届けできる喜びを再認識できた。
「それに、マスクって、冒険ができるんです」
服では着ない柄も、マスクなら大胆に。服と組み合わせてバージョンアップ。
ennhütでは、新作の服の販売もネットで少しずつ再開している。
■ennhüt atelier shop
大阪市中央区谷町6-4-40
06-4980-6411
https://ennhut.thebase.in/
ヴィンテージのレースで
人とは違うマスクを届けたい
ヴィンテージ服に合うマスクってどういうのかなー、という発想から、オリジナルのマスクを作ってしまったのがヴィンテージ古着とレトロ雑貨のお店「 Logic」。
不織布マスクなどを間に入れるレースのカバーだ
チャームのレースがポイント。手洗い可
「緊急事態宣言でお客さまは来られないし、スタッフと一緒に楽しく作っていたのですが、販売してみたら思った以上に好評で(笑)」
レースがヴィンテージのため、扱いが難しくて作るのに時間がかかる。ちょっと材料費も高め。
ベースはコットンレースを使って、しっかりしていながらも、付けたときに馴染みやすいものに。不織布を挟んでもズレにくく…などとこだわりすぎて「量産は無理です」と笑っているが、ヴィンテージショップならではの商品に問い合わせが続いているそう。
店内は60~70年代の欧米・国内のモダンでサイケデリックな古着と雑貨が並ぶ
メンズも充実。GW中に春夏ものを多数、店頭にも出したそう
店主は「実は友達や仲良しの店の閉店の知らせが入って、悔しくて寂しくて。お客さまが来店してくださって、手に取って試着して…というのがヴィンテージショップの楽しさ。皆さんが店に来てくださるまで、オンラインショップも並行して、がんばっていきます!」
マスクは通販対応可能。電話でまずは気軽に問い合わせを。
■ヴィンテージ古着とレトロ雑貨 Logic
大阪府大阪市中央区谷町6丁目17-49中津ビル2階
06-6770-5144
http://r.goope.jp/logic
オンラインショップあり