兵庫県立美術館で初の大規模展が開幕
コシノヒロコ デザインは未来につながるエネルギー

デザイナー、コシノヒロコの集大成となる「コシノヒロコ展 -HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へー」が8日から、兵庫県立美術館(阪神岩屋)で始まった。歴代コレクションから本人が選んだ約250点と絵画200点が一堂に。「過去を振り返るのでなく、今を感じ、未来を刺激したい」と意気込む。

2月にオンラインで会見したコシノヒロコ
(撮影・辰巳直之)

1937年、大阪・岸和田に生まれ、ファッションやデザインという言葉が珍しい頃から洋服に関わってきた。暮らしの中で生まれる発想をもとに、自身の生き方と日本の美しさを色や形に投影し続けた。芦屋を拠点にして約40年。コロナ禍では「経験したことがない余裕のある時間」に恵まれる中、これまでの作品と向き合い、「現代に通じるエネルギーを感じた」と話す。

美術館は自宅と同じ安藤忠雄の建築。シンボルの大階段には自身を模した巨大風船を浮かべ、代表作20点を並べた。「今こそ必要な元気を発信したい。若い人たちに希望を感じてもらえればうれしい」と前を向く。

6月20日(日)まで。一般1,800円、大学生1,400円、高校生以下無料、70歳以上900円など。予約優先制。
月曜休館(5月3日は開館し6日〈木〉休館)。
予約の問い合わせはTEL078・262・1011へ。
https://kh-exvision.jp/




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