シティーホテルが四十九日や一周忌などの法要や法事の場としても利用してもらおうとプランの充実を進めている。
JR大阪駅直結のホテルグランヴィア大阪は7月、宴会場で法要利用を想定した実演会を開いた。寺院から僧侶を招くことができる会場や、料理、粗供養などを公開。新型コロナ以降の新たなニーズに応え、カメラで撮影して中継し、当日来場できない人もリモートで参列できる法要の仕組みも整えた。感染防止対策も講じ、葬儀大手の公益社(本社・大阪市)とも提携。法要前後の手続きなどの相談にも乗る。
ホテルグランヴィア大阪の会場例
同ホテルによると、葬儀は自宅近くで行っても、法要は交通の便が良い場所を選ぶ傾向が強いといい、同ホテルでもこの4年で件数が倍増した。焼香や線香は指定のものに限るなどの条件はあるが、今後利用が広がっていくと期待する。