JR大阪駅に直結し、長年、駅利用者や買い物客らに愛されてきた、大阪ステーションシティのサウスゲートビル16階レストランフロアが、4月28日(木)「大阪ステーションシティ イチロクグルメ」として、リニューアルオープン。オープンに先立ち、報道向けの内覧会がおこなわれた。
16階レストランフロアは、1983年に「アクティ大阪」(当時)のレストランフロアとして開業。11年前に「大阪ステーションシティ」が誕生したのに合わせ、「うまいものプラザ」と名称を変え、現在まで、大阪駅の便利なグルメスポットとして親しまれてきた。
しかし、運営する大阪ターミナルビル株式会社によると、近年は、大阪駅北側にあるルクアの「バルチカ」など、低層階での飲食フロアがトレンドとなり、高層階の飲食街は集客面で苦戦を強いられる傾向にあったという。
そこで約3年前、リニューアルに着手。途中、コロナ禍を乗り越え、4月28日、「大阪駅の上に、大好きがある。大阪エキウエダイニング」をコンセプトに、16階にちなんだ「イチロクグルメ」という新しい名称で、第一期リニューアルオープンを果たした。
リニューアルにあたって、利用者調査を実施したところ、梅田周辺に不慣れな人や、トレンドを求めない人が多くいたという。「そのような人にも、大阪駅の上で安心・安全にゆっくりと食事ができ、肩ひじ張らずに、ちょっとした贅沢感を味わってもらえるフロアにしたい」(運営会社・担当者)という思いをコンセプトに込めた。
また、壁や床をはじめ、通路に休憩用のベンチを増やすなど、共用部も一新。天井には空気清浄機を付け、各所に消毒液を設置し、withコロナ時代に安心して利用できるよう配慮した。
第一期は、既存の10店舗に3店の新店が加わった。大阪初出店となる、ハンバーグ&ステーキ店「ピアサーティーグリル」、精肉店直営の焼肉店「肉の匠 永田屋」、行列店として有名なオムライス&パンケーキ店「サロン卵と私」がオープン。リニューアルを記念し、フロアの全店では「イチロクメニュー」を提供中。1,600円(税込み)の特別メニューや、1.6㎏のざるそば「1.6天ざる」(石臼挽蕎麦「弦」)などのデカ盛りメニューが、5月いっぱい楽しめる。
今夏には第二期のリニューアルを予定し、さらに新しい店舗も追加される見込み。28日にあったオープニングセレモニーで大阪ターミナルビル株式会社の平野賀久代表取締役社長は「駅ウエの便利な場所にあるので迷わずお越しになり、たくさんのお店の中からおいしいものに迷っていただければ」と話していた。