10/22(日)「身代わり丈六釈迦如来」戒光寺本堂修復記念特別公開 参加申し込みはお早めに

今年5月に「文化財所有者に寄り添い、保存継承の役に立ちたい」と起業した㈱ヘリテージハブ京都(所在地:京都市下京区、嶋瀬明彦代表取締役)が、10月22日(日)に「『身代わり丈六釈迦如来』戒光寺本堂修復記念特別公開」(主催:ヘリテージハブ京都、特別協力:戒光寺、後援:京阪ホールディングス)を企画し、参加者を募集している。

■詳細・お申し込み(先着順)はコチラ

https://heritagehub-kyoto.com/2023/09/11/kaikoji-limited-release/

 

戒光寺は、真言宗泉涌寺(せんにゅうじ)派の総本山、泉涌寺(京都市東山区)の塔頭で、鎌倉中期に後堀河天皇の勅願所として開創された。泉涌寺は幕末まで長く皇室の菩提寺として知られ、今も「御寺(みてら)」と呼ばれ多くの尊崇を集める名刹だ。

戒光寺の本尊は丈六の木造釈迦如来立像(国重要文化財)で、運慶・湛慶父子作と伝わる。

戒光寺の本尊・丈六の木造釈迦如来立像(国重要文化財)。首の辺りから何かが流れているように見えるのは、皇位継承を巡って、刺客に狙われた東宮時代の後水尾天皇を救った時の血の跡との「身代わり伝説」がある。仏像本体は寄木造・像高約5.4㍍の鎌倉仏だが、台座から光背までは約10㍍。木造では世界最大の釈迦如来立像といわれている

 

本堂屋根崩落(戒光寺提供)

本尊を安置する本堂は、2021年8月の大雨で屋根の一部が崩落。幸い、仏像は無事だったが、建物の構造上、修復には屋根全体の修理が必要に。今年5月末、檀家の寄進やクラウドファンディングなどで無事、修復が完了した。

嶋瀬さんは「屋根の修理は終わりましたが、戒光寺は創建以来、移転を繰り返し、現在地は4カ所目といわれています。被災前の本堂は江戸時代の建築で、開創800年の大改修工事を控えていました。戦乱や大火が幾度となく続いた京都で、見る者を圧倒するこのような規模のご本尊が被災せずに現在に伝えられたことはまさに奇跡といえます。本堂や本尊などの文化財の維持継承には引き続き多額の資金が必要です。今回の特別公開は戒光寺の支援ならびに、実際の復旧事例から文化財所有者の生の声を拝聴することで、文化財防災の観点からも学びの場となればと考えています」と話す。

 

10月22日(日)の「身代わり丈六釈迦如来」戒光寺本堂修復記念特別公開は、①午前の部(11時〜12時)②午後の部(13時半〜14時半)の1日2回。

解説と案内は戒光寺住職の渡邊恭章師。真言宗泉涌寺派教学部長、泉涌寺執事ほか多くの要職を務める高僧の案内で、本尊はもちろん、通常は入れない本堂内陣や、公開されていない本堂の破損・修復現場などを特別に見学できる。

集合は現地で、それぞれ開始時間の30分前。雨天決行(台風に伴う各種警報や公共交通機関の計画運休実施時等は中止の場合あり)。申し込みは先着順に各回30人(未就学児は申し込み不可)。見学料金は1人3,500円(税込み)で当日現金払い。

■詳細・お申し込み(先着順)はコチラ

https://heritagehub-kyoto.com/2023/09/11/kaikoji-limited-release/

 

 

【戒光寺】所在地

〒605-0977 京都市東山区泉涌寺山内町29

JR「東福寺」駅または京阪「東福寺」駅から徒歩約10分

京都市バス「泉涌寺道」停から徒歩約7分




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