新しい文化芸術の発信拠点「SkyシアターMBS」が3月27日、大阪駅西口直結で西梅田の新しいランドマークとなる「JPタワー大阪」内にオープンした。
約1,300ある座席は、どこからでも舞台が見やすいように配置。舞台と客席の一体感を重視し、クラシックホール並みの遮音設計や最新の音響設備により、演目ごとに最上の音空間で観客が楽しめるように趣向が凝らされている。劇場のコンセプトである「エバーグリーン」をモチーフに、グリーンとホワイトを基調としたデザインも印象的。ロビーの大きなガラス窓からは開発が進むうめきたエリアやJRの列車を眺めることができ、梅田という都会にありながら、どこか開放的で安らぎの感じられるのがいい。
座席も座面の角度を調節し、観客が座席の間を通りやすいように工夫。すべての座席は前後で体が重なり合わないように互い違いになっていて、ステージと最前列の客席の距離は近く、また、最後列や2階席に座っても、ステージがそんなに遠く感じないあたりにも優しさと創意工夫がある。女性用のお手洗いにはパウダールームも設置。個室数も増やし、大人数への備えも行き届く。JPタワー大阪の商業施設「KITTE大阪」の開業が7月31日(水)に決まり、観劇・鑑賞の前後の楽しみ方が豊富なのも、劇場の魅力をさらに高めそうだ。
放送局MBSのグループ会社である株式会社MBSライブエンターテイメントが運営。MBSにとっては2016年に閉館した「シアターBRAVA」以来、待望の劇場オープンとなった。2月にあった内覧会に出席した村田元支配人は「西梅田には既に劇場やライブハウスなどがあり、これからはうめきたエリアにも新施設が増えていきます。大阪だけでなく、西日本、世界を見据えたエンターテインメントの拠点として、さまざまなニーズにお応えしていきたい」と意欲を見せていた。