スーパー・コート（本社・大阪市西区）が運営するパーキンソン病専門の住宅型老人ホーム「オリーブ・南千里」（大阪府吹田市）と「オリーブ・門戸厄神」（兵庫県西宮市）に注目が集まっています。ふるえや動作緩慢、筋肉のこわばりなどの症状が出る「パーキンソン病」が増え、日本の患者数は15万人と推定される中、二つの施設に期待される役割と魅力を探りました。
患者は全国に約15万人 効果的なリハビリ必要
パーキンソン病は脳内で神経伝達物質をつくる細胞が減り、運動がうまく調節できなくなる難病。60歳以上では１００人の１人の発症率ともいわれます。厚生労働省のまとめによると、パーキンソン病の特定医療費（指定難病）受給者証所持数は８年間で約17％増加。実際の患者はさらに多いと見られています。
パーキンソン病は治療薬の研究が進み、寿命を全うするまで症状をコントロールできるようになってきました。そこで重視されているのがリハビリです。日本神経学会は２０１８年に診療ガイドラインを改訂。運動療法は症状緩和に有効と打ち出すなど、パーキンソン病への正しい理解と、専門的で効果の高いリハビリケアが求められる状況にあります。
神経難病の人も元気に 自宅復帰めざす設備充実
そんな社会課題に早くから対応している事業者がスーパー・コートです。同社は「JDパワー９年連続顧客満足度ナンバー１」「JCSIとのＷ受賞」に輝いたスーパーホテル運営で培った「心のこもったおもてなし」を介護事業にも導入。パーキンソン病の人が趣味や生きがいを大切に過ごせる専門住宅「オリーブ」を各地で展開し、2023年12月に吹田・南千里、2024年３月に西宮・門戸厄神に新たにオープンさせました。
「医療・看護・介護・リハビリの連携によって、長く元気で過ごせるお手伝いがしたい」と、南千里の上野施設長と門戸厄神の南部施設長は強調します。
両施設とも高級マンションを思わせる全室個室の館内に１００平方㍍以上の広いリハビリルームを設置。天井のレールとつながるハーネスで体重を支えられながら、安心して歩行訓練できる装置などを備え、入居者の介護度に応じて、常勤の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士によるサポートプログラムが展開されています。日常生活の環境を想定した設備で、自宅復帰も目指せるきめ細かい支援も特色です。
パーキンソン病に精通しているリハビリスタッフが、入居者一人ひとりの状態に応じたリハビリプログラムを実施。日常動作に対するアドバイスや福祉用具の選定も行い、より安全に自分らしく日常生活を過ごせるように支援しています。専門的な機器とサポートでリハビリが提供できるのは、パーキンソン病特化型の「オリーブ」ならではといえます。
看護師と介護スタッフ 入居者の絆も回復支援
看護師や介護スタッフが24時間常駐。訪問看護ステーションを建物内に併設し、健康管理と生活面でのサポートも徹底されています。介護が必要な場合は介護保険を別途利用してサービスが受けることが可能。医療機関（※下欄参照）とも提携し、パーキンソン病で鍵となる服薬管理や投薬調整などにもあたります。日常の体調管理はもちろん、提携医療機関の神経内科医による訪問診療も安心をサポートしています。
どちらも閑静な住宅地にあり、駅から徒歩圏内。フロントにコンシェルジュが勤務し、施設内調理の食事や、広々とした入浴施設なども充実しています。リハビリスタッフは摂食・嚥下リハビリテーション学会に所属。誤嚥性肺炎などを予防するために入居者の食事介護も行われており、食事では「八代目儀兵衛」のこだわりのお米をはじめ、満足度の高い上質な食事も好評です。
「オリーブ・南千里」が位置する千里丘陵エリアは、住みたい街ランキングでも長年上位に入る人気エリア。緑豊かな自然環境のなか、商業施設が近隣に充実し、交通機関の利便性にも優れています。
「オリーブ・門戸厄神」は開運厄除で知られる「門戸厄神」に至近。西国街道が通る閑静な住宅地でありながら交通や買い物の利便性が高く、すぐそばの武庫川河川敷緑地も憩いの時間を広げてくれます。
「同じ病気をお持ちの方どうしで絆が強まり、リハビリと上質な環境で、心の支えや張り合いが強くなるのが一番の利点。パーキンソン病でお悩みの方やご家族の方は、ぜひ一度お訪ねください」と両施設長は話しています。
見学は随時受付中 気軽に問い合わせを
(土地・建物：賃借）
オリーブ・南千里
阪急千里線「南千里」駅から徒歩約12分
駐車場あり
https://www.supercourt.jp/facility/osaka/olive_minamisenri/
（イメージ）
オリーブ・門戸厄神
阪急今津線「門戸厄神」駅より徒歩約12分
駐車場あり
https://www.supercourt.jp/facility/hyougo/olive_mondoyakujin/
見学の予約・問い合わせ
電話 0120・78・4850
（午前9時～午後5時45分、無休）
事業主体：株式会社スーパーコート