1月14日に東灘区民センターうはらホールで開かれた「レクイエム・プロジェクト2019~共に歌い、共に伝える、いのちのうた~」は、650人の客席がほぼ埋まる大盛況。来場者たちは、東日本大震災の被災地を歌った女声合唱作品集「風のように」(作詞・宇部京子、全6曲、神戸初演)や、神戸市立桂木小学校合唱団の児童合唱「今この時を」の清らかな歌声に聞き入った。
2005年に始めた阪神・淡路大震災の犠牲者のための「追悼コンサートいのりのとき」を母体にした「レクイエム・プロジェクト」は豊中出身の作曲家・上田益(すすむ)さんが主宰する追悼と希望の合唱プロジェクト。「追悼と希望」「大切ないのちへの思い」をテーマに、悲しみや苦しみ、未来への願いや生かされていることへの感謝と喜びなどをプロジェクトで生まれる合唱作品に託し、伝えていくことを趣旨としている。
14日の演奏会で上田さんは、壇上から来場者に呼びかけた。「阪神・淡路大震災から25年となる来年(2020年)は、1月19日(日)に神戸文化ホール・中ホールで記念の演奏会を予定しています。神戸いのりのとき合唱団では、その演奏会に向けて新たな公募団員を募集しています。プロジェクトの趣旨に賛同いただける方でしたら、合唱の経験のない方でも、ある程度楽譜が読めれば大丈夫。スタート時には7割の団員が合唱の経験がありませんでした」
公募団員の募集要項は以下のとおり。
練習楽曲は「レクイエム~あの日を、あなたを忘れない~(全10曲)」が必須で、プロジェクトで生まれた曲を歌っていく。練習は、神戸学生青年センター(阪急六甲)のホールで原則として月4回(土曜夜18~21時が3回、土曜昼14~17時が1回)。月2回以上の参加を求めている。会費は、一般団員が月額3,500円のところ2,000円。入会費と事務費(各1,000円)は2020年1月まで免除するという。入会時には別途4冊分の楽譜の割引代金5,500円(定価7,560円※いずれも税込み)が必要になる。
申し込みは、「神戸いのりのとき合唱団公募団員応募」と住所・氏名・電話番号(携帯電話も)・メールアドレス(持たない人は不要)を明記して、Eメール(requiem@music.nifty.jp)またはFAX(03・6701・7174)で。定員に達した時点で締め切る。問い合わせは電話(TEL080・5181・6692、上田さん)または上記Eメールで。
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